23話 ページ25
.
――――ガシャンッ!!!
ビクッと肩が揺れる
足元を見ると1枚のお皿が割れ、バラバラに散乱していた
いけない、と思い咄嗟にしゃがんで
1欠片ずつ怪我しないように手で拾う
「あら〜、大丈夫?」
さっきの音を聞きつけて来てくれたのか、
うらた先輩も私の隣で足を曲げている
ぼーっと拾っていたから
気づかないうちに目が合っていた
『……私の顔に何かついてますか?』
心配そうに顔を覗き込んでくる先輩に聞いた
「いや、何かあったんだな〜って思って」
…
するどいなぁ…
『あはは…よくわかりますね』
「お前顔に出やすいタイプだから」
と言いながらさっき私がしていただろう顔を真似してし出す
そんな大袈裟な顔、してないと思うんだけど
「まぁ、思い当たる人なんて1人だわな」
『…』
「会ったんだ?どーだったの」
彼のことを指していて、間違い無い
『…気持ちは変わらなかった、って感じ…です』
と言うと先輩は短く そうか と言い、欠片に視線を落とした
それ以上何も触れてこなかった
先輩なりの気遣いだと思う
欠片を拾い終えて先輩と一緒に控え室から出ようとすると、高校生くらいのバイトの男の子が小走りで私のところに来た
「Aさん〜!お客様です!」
お客様?私に?
誰だろうと思い、厨房から顔だけ出した
「あっ!A〜!!」
「制服可愛い!!!」
きゃあきゃあと黄色い悲鳴で騒ぐ声の主は
ミホとアユ
2人は手をぶんぶん振りながらこっちを見ている
『え!2人共、どうしたの?』
「Aのバイト姿見たいって言ってたから連れてきちゃった」
ミホが下をペロっと出して申し訳なさそうに微笑んだ
アユもにやにやしながら私の事見てる
.
連れてきた…
誰を?
と考えるのも束の間
ゆっくりと開く扉の方に視線がいった
「こんにちは、Aちゃん」
.
.
『…luzくん』
どこまでもタイミングが良い
…いや、悪いのか
.
554人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぽんず(プロフ) - 更新楽しみに待ってます♪ (2019年1月11日 6時) (レス) id: 98acc9f874 (このIDを非表示/違反報告)
Maa(プロフ) - ぽんずさん» 読んでいただきありがとうございます!更新頑張ります!! (2019年1月9日 17時) (レス) id: 5b07d0752a (このIDを非表示/違反報告)
Maa(プロフ) - アリスさん» もう少しでわかります( ´艸`)面白い作品になるように頑張ります!!ありがとうございます! (2019年1月9日 17時) (レス) id: 5b07d0752a (このIDを非表示/違反報告)
ぽんず(プロフ) - 続きが気になる….!!! (2019年1月9日 7時) (レス) id: 98acc9f874 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - まだ出ていない人…そらるさんかな?うぅー続きがきになる!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2019年1月8日 0時) (レス) id: db92432c81 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Maa | 作成日時:2018年11月13日 18時