【宮兄弟】前世、今世でも推しは尊い

５話 ページ6

幼稚園に入園する春






私は三歳になろうとしていた





『時は風のように過ぎる』

って思ってみたり







でも、私以上に双子がはしゃいでいた







「あしたから、Aもおんなしか！！」



「たのしみやわ！」





「うん」

私も頷く






あの辛い日々

稲荷崎全員推しの私にとって、双子と離れるのはどんなに辛いことか
双子も






「Aと離れとうない！」


「イヤや！」



って叫んでくれていたなぁ…
と、思う



玄関で




その度に





「早く行くで！！」




ってお母さんから怒られていたけど

まぁ、日常茶飯事だね









「いっしょにあそぶやろ？」


「うん」


「オレとあそぶんや」


「うん？」






双子は睨み合う






また、喧嘩が始まりそうなので







「お母さんー」






「また喧嘩！？」




最善の一手である

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