【宮兄弟】前世、今世でも推しは尊い

３４話 ページ35

朝






双子は小学校へ

私はいつも通りの幼稚園へ






いつもと違った風景だった








「Aも幼稚園、頑張ってな！」



「オウエンしとるで！」





「ありがとう！」






そう言って、玄関から居なくなってしまう



今までは一緒に行っていたはずなのに
やっぱり違和感を感じてしまい、もどかしい







前世では、兄妹なんていなかったから








「幼稚園、遅れるで」


「うん…」







モヤモヤした心のまま、私はお母さんに手を引かれた

なんか、無自覚に引っ張られる感じだった
引かれるがまま、みたいな








.








「Aちゃん、遊ぼ」




「何して遊ぶ？」




「じゃあ、すべり台！！」





私は友達とかけて行く


すべり台も、本当に久しぶりだし、友達と遊ぶのも久しぶり
何より、私に友達ができたのが不思議だった








「？すべらんの？」



「！ううん、じゃ、いこっか！！」

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