青春ならぬ生殉【魔入りました！入間くん】

生殉１１話 ページ12

「何故」


「ドンマイ」


「他人事だと思って〜」







犯人はおじいちゃんと分かり、渋々登壇しに行く入間君

考えなくても、おじいちゃん一択だけど
そりゃあ、普通に考えれば、孫を推薦するよなぁ……と無意識に思う








そして、少し、悔しかった


私は、孫っていう設定じゃないから





でも、取り敢えず





「頑張れ」


「…はい」






「入間君！壇上へ！」


「はいっ」





二回も『はい』を言わされた入間君は急いで行ってしまった

周りは、再びざわつき始めた





入間君が登壇すると、一層ざわめきは広がっていった


生徒全員が、入間君に注目して固唾を呑んで見守る…………訳がない






ヒソヒソと、聞こえてくる




「強いのか？」「ヒョロいな」「いや、理事長の孫だぞ？」




その話は、壇上で微動だにしない入間君へ

……きっと、ノープランでどうしたらいいのか固まっている筈だ




きっと、そうだ








(ノープランすぎて、一ミリも動けない！！)

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