遊郭の忌子【鬼滅の刃】

七話の忌 ページ9

蕨姫と、お兄ちゃんは






「蕨姫は！？」


「知らないよ、まったく、どこに行ったんだ！」


「もう、逃げたんじゃ…」






私の疑問を帳消しにする

じゃあ、一緒にいたお兄ちゃんも先に逃げたかな
足、速そうだもんな






どこかの女将さんが叫んだ





「さあ、アンタも逃げな！」



「はい」



できるだけ、あの二人がいる場所に




逃げることが出来たらいいな

と、心の底から思う
一人じゃ、不安だから







あ、蕨姫、着物が邪魔になってないかな

走りにくいだろうに








そう思った瞬間、




「馬鹿だね」

声が聞こえた、気がした

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