遊郭の忌子【鬼滅の刃】

二話の忌 ページ4

「アァ？俺は忙しいんだぞォ！？」



「私は仕事、終わったから、暇なの」




「チッ、餓鬼が」



「十四歳」





忌子って呼んでくれないお兄ちゃん


蕨姫とは違う

何もかもがって思ってしまった
見た目、性格



でも、言葉遣いは似ていた



．




それと……匂い


時々、同じ鉄の臭いがするから
おかしいなぁ…とも思ったけど



兄妹だもんね

似てないとおかしいもん







それを……言う勇気は、不思議と出なかった





．





「変な格好してるね、お兄ちゃん」



「馬鹿にしてんのかァ？」



「ううん、お兄ちゃんだもん」





我ながら、意味の分からない答えだった

蕨姫のお兄ちゃん、私のお兄ちゃんにもなって欲しかった

三話の忌→←一話の忌

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す