呪いが十九個 ページ22
「あら、Aさん」
「しのぶさん!」
食事処に行く前、私服姿のしのぶさんとばったり出くわした
しのぶさんの姿を確認すると、一気に駆け寄って抱きついた
「あらあら」
「嬉しいです!」
「私も、嬉しいですよ」
私とは一歳しか歳の変わらないはず
なのに、この包容力
私はすべて、好きだった
しのぶさんの『すべて』が後輩として尊敬していた
.
ふと、しのぶさんが私に聞いてきた
「そういえば、咲さん、どこにいるか知りませんか?」
「え、咲さん?」
私の中に、久々に、黒いものが湧いてきた
これも、嫉妬
なんで、しのぶさんは咲さんばかり?
親友だから?
.
その醜い感情が表に出ないように、
「先程、甘味処にいましたよ」
と、声を抑えて言った
しのぶさんは素敵な笑顔を見せて、
「ありがとうございます」
と言い、さよならした
私は、最後まで、笑えていただろうか
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C.l.1(プロフ) - ありがとうございます。更新は遅めですが、頑張ります! (2019年11月2日 6時) (レス) id: 79e50a2542 (このIDを非表示/違反報告)
スカイ - やっぱり面白いです。私はあのお館様と結婚しましたの作品が初めて見させていただいて、すごく先の展開が気になって仕方ありません。この作品も気に言っているので応援してます。 (2019年11月2日 0時) (レス) id: a7ba5f7db2 (このIDを非表示/違反報告)
C.l.1(プロフ) - ありがとうございます! (2019年10月29日 6時) (レス) id: 79e50a2542 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ - めっちゃおもしろいです!更新楽しみにしています!頑張ってください! (2019年10月28日 22時) (レス) id: 156c93a62a (このIDを非表示/違反報告)
C.l.1(プロフ) - ありがとうございます!更新、頑張ります! (2019年10月27日 21時) (レス) id: 79e50a2542 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:C.l.1 | 作成日時:2019年10月27日 9時