愛を欲した私が悪い【鬼滅の刃】【短編集】

妓夫太郎で寵愛 ページ11

貴「蕨姫、開けてよろしいでしょうか？」






私は今、みんなが恐れて、やりたがらない蕨姫の身の回りのことをやっている


うん、怖いよ？

すぐにでもストレートが来そうで








でも、さっきから声をかけているけど、一向に返事がない

蕨姫なら寝てるってことは、ないだろうし…








不思議に思って、スゥーっと襖を開けた







その部屋にいたのは、蕨姫じゃなかった





貴「だ、誰ですか、貴方！蕨姫の部屋で何を…」





そこにいたのは、不気味なほどに痩せ細った、なぜか人間に思えない奴だった


誰だろう？





すると、その男のは、こっちを向いて、





妓「待っていたぞぉ……A…」





私の名前を言った


でも私は、こんな人を知らない






貴「蕨姫はどこに？」




妓「あぁ…アイツならもうすぐ戻ってくる……その前に、お前だァ…」




貴「はい？」





もしかして、蕨姫じゃなく、私に何か用事があるのだろうか？







そう思って、瞬きをする一瞬、私はその男の胸の中にいた


私は、男にこんなことをされるのは初めてだった





耳まで赤くなりながら、





貴「な、なんの用ですか！？私は…」





妓「お前が俺を知ってなくても、俺はお前を知っているぜェ……なァ、遊女だろう？」




貴「…底辺ですけど……」





そう、私は遊女といっても、下の位

買ってくれる人なんていない







.







妓「俺がお前を買ってやるよ、お前がイヤと言うまで愛してやるよ…」





その言葉が本当と分かるまで、あと少し

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