あのお館様と仮結婚しました【鬼滅の刃】

三十六の幕 ページ41

産「今、なんて…？」





そう聞いてくるお館様に、私はまたテンパってしまう


今のも、気がついたら、すごい勇気だったのに……



なんか二回も呼べる気がしない









私は赤くなった顔を見られたくなくて、反対側を向いた



………でも、それは無駄だったみたい





お館…輝哉さんは起き上がって、また私をそっちに向かせた





産「…もう一度言って……？」




貴「む、無理ですよ！！」





思わず拒否してしまったけど、恥ずかしいけど、見つめ合うと、呼びたくなってしまう

不思議だ






貴「……輝哉さん」



産「もう一度」



貴「輝哉さん！」



産「…もう一度」






何回言えばいいの！？


からかっているのかな、と思ったけど違う



私も、輝哉さんも真っ赤で……暗いのになぜか分かる







貴「輝哉さ…んっ！？」






これで、最後…そう思って呼ぼうとした時、それははばまれ、






．







産「ん……」





………キスされた



でも、この前とは、感じが違う


優しくて、穏やか……気持ちが伝わってくるような…








一旦、輝哉さんは唇をはなした



また私の目を真っ直ぐに見て、真剣な口調で聞いてきた









産「今夜、君を抱いてもいいかい？」

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