あのお館様と仮結婚しました【鬼滅の刃】

三十二の幕 ページ36

ホントに最近、お館様に振り回されることが多いと思う




今この瞬間だって……鬼滅の刃のキャラっていろいろと凄い……





産「はい、終わったよ」




貴「あ、ありがとうこざいます」





最終的には、優しく包帯を巻いてくれた


巻き方上手いな……前世だったら医師になれてたんじゃねレベル





痛かった腕をさすっても、何ともない





貴「さすがですね、お館様！」





私なんか、包帯、絶対にキツくなってしまう

私がそう言うと、お館様は幼い頃を思い出したように、







産「昔から、いろいろと教えられていたからね。産屋敷家は、代々鬼殺隊の当主を継ぐ、だからこそなんだ。天寿も短い」







そっか……確かお館様って長くは、生きられないんだよね………


その覚悟も持ってしてる十四歳って、なかなかいないよ






あ、ヤバい、悲しくて涙が出そう……





産「…泣かないで、A」





あれ、本当に涙が出てた？


頰に温かいものが流れる、水？

あ、これが涙か





貴「いえ！泣いてません！」




おい、なんで嘘をついた私







すると、ふわり、と何が私を包んだ


目の前にあるのは、お館様の羽織






だから、ああお館様に抱きしめられてるんだなって分かった






産「ありがとう、私の心配をしてくれて……」




貴「お館様……当たり前ですよ…」






漫画に感情移入なんてしたことない、例外はあるけれど






でも、今は、心の底から、お館様を想ってる

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