あのお館様と仮結婚しました【鬼滅の刃】

二十一の幕 ページ24

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貴「………ハッ……」





産「起きたようだね」




寝ていた…いや、気絶していたので、頭がボーッとしている


でも、お館様が近くにいることは分かる




もう夜だろうなぁ……ロウソクがついているから









………なんてことを頭だけ動かしながら思っていた






産「驚いたよ、まさか気を失うとはね」





うっすらと、熱い視線を送りながら、言っていた


まだ身体が熱い





さっきのは、ダメでしょ！

前世では、彼氏いない歴＝年齢なんだから！





あんなこと……慣れない！







貴「すみません…、あの、私たちって『仮』結婚してるんですよね？」






それに、お館様に言われたことが現実ばなれすぎて、受け止められない

仮にも漫画の世界なのに







なんか、無一郎君に言われた時と全然違う

無一郎君の時は普通に嬉しかったのになぁ………







ただ私がそう言うと、お館様は少し悲しそうな顔をした



罪悪感がすごい






産「Aは、私と結婚したい？」





貴「えっ……それは、まだ分からないんですけど……お館様といると楽しいですよ」





産「嬉しいことを言ってくれるね」







悲しそうな顔から一転、また微笑むお館様の顔は綺麗だ、と思った








だ・け・ど……次にお館様の口から、とんでもない…ホントにとんでもないことが出てきた








産「既成事実、っていうのはどうだい？」







…何を考えているんですか！？

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