浪漫.8 ページ9
はっきり見えた訳では無い。
ぼんやりと白い何かが見えて、逆に怖い。
八雲の後ろに隠れて、「っあ…あの赤い髪の人何なんですか…幽霊…?」とこっそり覗く。
事実、Aは霊感がある友達に「逆に無さすぎて怖い。」「見えなさすぎ。」と言われる程、そういう類に好かれていない。
だから絶対そういうものとは縁がないと思っていた。
というか縁がないまま終わって欲しかった。
明治にタイムスリップした衝撃で要らない霊力まで付け加えられてしまったのか。
「勘弁してよもう…」とはんば涙目ですがりつく。
泉「…あんた、見えるのか。」
「いやいやいや見えるとか言わないでくれる?本格的にやばそうじゃん私。」
小「Aサーン!Aさんも魂依なのですね!素晴らしい!!」
「魂依ィ…?いやホントもうまじで勘弁して下さい 私そういう類ガチで苦手なんです助けて茶髪美形さん。」
川「茶髪美形なのは合ってるが、川上音二郎って名前があるんだぜ?
このちっこい赤髪は泉鏡花ちゃん。よろしくな。」
泉「ちっ…ちっこ……ていうか鏡花ちゃんって呼ぶな!!」
「え、思いの外可愛い鏡花ちゃん。よろしくね鏡花ちゃん。あ、後 音二郎さんも。」
泉「事ある事に馬鹿にするように鏡花ちゃん鏡花ちゃん呼ぶなこのグズッ!!」
プークスクス…と馬鹿にするように笑いながら、鏡花ちゃん鏡花ちゃんと連発する。
泉鏡花とは、恐らく夜叉ヶ池の著者で間違いないだろう。
川上音二郎も、オッペケペー節の川上だ。
忘れ去られがちだが、この二人も今まで会ってきた人達もみんな素晴らしき日本の宝、有名な文豪である。
「やーん鏡花ちゃんったらそんなに照れなくてっ…うっわやっぱり何か白いの乗ってるわ怖っ!!」
川「あはははっ!格好もそうだが、お前中々面白い奴だな!」
泉「うっわぁぁぁ?!離れろ!!!っひぃい……。」
…日本の宝、なのである。
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雪路 - とっても面白いです!私は藤田さんファンなので、藤田さんとの絡みがたくさんあってすごく嬉しい( 〃▽〃)これからも更新頑張ってください!応援しています☆ (2019年7月28日 23時) (レス) id: c4ea89a33d (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - とても面白いです…!! (2019年7月13日 9時) (レス) id: 3a593efc86 (このIDを非表示/違反報告)
み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - せりなさん» ありがとうございます〜!!!! (2019年7月6日 19時) (レス) id: 60c355a2ab (このIDを非表示/違反報告)
せりな(プロフ) - 面白いです! (2019年7月5日 8時) (レス) id: 9f79ffa67e (このIDを非表示/違反報告)
み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - アミュレットさん» 私もです〜!我慢できずにとうとう夢小説に手を出してしまいました…笑 . 私鏡花ちゃんが好きなので、音二郎さんと取り合われるのが楽しすぎて…! (2019年4月19日 19時) (レス) id: 8c1d057699 (このIDを非表示/違反報告)
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