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浪漫.10 ページ11

泉と川上が名前を呼ばれて二人が振り返るから、思わず釣られてAも振り返る。

これまた美形男子、長い髪を左に結んでクリーム色のストールのようなものを巻いている青年。

あまりにもじっと見つめていたからか、「…どうも。」と言われて「あ、どうも。」と返す。

泉と話しているところを見るに、仲がいいのはどちらかと言うと川上より泉らしい。


と、ちょっと話したところで「ほら、名前言いなよ。」と泉に何故か自己紹介を強いられた。

大方、二人で喋っている中で「あの人は?」という話になったのだろう。



「今井Aです。昨日から藤田さんのところでお世話になってます。」

菱「藤田さんの所か。俺は菱田、菱田春草。よろしく。」

「こちらこそよろしくお願いします。」

菱「うん。…ところで、泉は今日の鹿鳴館行くの?さっき鴎外さんが紅葉先生も行くって言ってたけど。」

泉「あぁ、死ぬ程嫌だけど紅葉先生が行くって言うならね。」

「……ねぇ音二郎さん、ひとつ聞いてもいいですか。」

川「あ?なんだ?」

「鴎外さんは森鴎外、紅葉先生は尾崎紅葉だったりします…?」



ちらっと彼の顔を覗くと、わははと豪快に笑ってAの肩を組み「よく知ってんじゃねぇか!」と平然に言いのけた。

わーおと、物凄い薄い感動がAを襲う。


もうなんか、明治時代のお偉い方々にあっているはずなのに感動が麻痺している自分がいる。

川上は、なにか気づいたかのようにAに続けて話しかけた。









川「…ん?ていうか鹿鳴館だったら藤田の野郎も来るはずだぞ。お前も来るのか?」


「え?藤田さんからは何も聞いてないですけど。」


泉「ていうかあんた着る服あるわけ?」


「あるように見えます??」



.

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雪路 - とっても面白いです!私は藤田さんファンなので、藤田さんとの絡みがたくさんあってすごく嬉しい( 〃▽〃)これからも更新頑張ってください!応援しています☆ (2019年7月28日 23時) (レス) id: c4ea89a33d (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - とても面白いです…!! (2019年7月13日 9時) (レス) id: 3a593efc86 (このIDを非表示/違反報告)
み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - せりなさん» ありがとうございます〜!!!! (2019年7月6日 19時) (レス) id: 60c355a2ab (このIDを非表示/違反報告)
せりな(プロフ) - 面白いです! (2019年7月5日 8時) (レス) id: 9f79ffa67e (このIDを非表示/違反報告)
み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - アミュレットさん» 私もです〜!我慢できずにとうとう夢小説に手を出してしまいました…笑 . 私鏡花ちゃんが好きなので、音二郎さんと取り合われるのが楽しすぎて…! (2019年4月19日 19時) (レス) id: 8c1d057699 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゅーぽむ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年4月2日 3時

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