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浪漫.63 ページ18








「…っ痛……。」



なんだかすごく寒い。
でもぶつけた頭の痛さに、なかなか目が開けられない。

あまりの痛さに涙をポロッと1粒流しながらゆっくり目を開けると、そこは外だった。

「あれ…?」と立ち上がって、辺りを見渡す。


どこか見覚えのあるような、ないような。

そもそも何で外にいる?
自分は書斎にいたはずなの、に…。

思考停止していると、ふと人の気配を感じた。

振り向くとやはり人影。
逆光で顔は見えない。



?「おい貴様、そこで何してる。」

「…あ、………え…?」

?「何をしていると聞いている。」

「………あぁ……。」

?「ちょっと森さんっ、もう僕もさすがに引き摺ってませんってば!それより菱田の方を気遣ってやってください!!」

?「俺よりショックを受けてたのは泉だろう?」

?「まぁまぁ二人とも傷ついていたのはお互い様ではないか。たまには外で飲むのも一興、だろう?」

?「森さんの言う通りだぜ?ま俺ァ酒が飲めればそれで構わねぇけどよー。」

?「おやぁ藤田サァンッ!女性を口説いているのですカっ?!」

?「お前を先にしばいた方が早そうだな。そこのお前、ちょっと待っていろ。」



そこまで聞いて、「そうだったよね」と笑いがこぼれた。

そうだ。
ここは…、

Aが決意した場所。

別れを経験した場所。

背中を向けた場所。

巣立った、場所。


思い出した。

なんで今まで、記憶に蓋をするように覚えていなかったのだろう。



あの時見れなかった顔を、今はちゃんと見れる。


あの時言えなかった夢を、今は堂々と言える。



あの時、


言いたかった「ここに居たい」を。









「…私のこと、…また(・・)家に置いてくれませんか?藤田さん…!!」





藤「………っお前は……?」




.

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み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - ちょこれーとさん» 私ハピエン厨なくせにそこまでいくのに死ぬほどシリアスにしたい民だから、良ければ付き合ってやってください…最後は幸せにするぞ!!笑 (2019年12月12日 16時) (レス) id: 60c355a2ab (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - なんかラストに向けてが切ない… (2019年12月10日 19時) (レス) id: adc186f0a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゅーぽむ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年9月16日 2時

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