浪漫.59 ページ14
空虚に伸ばした手は、堪えた涙を誘う。
ぐっと拳を握りしめて、一緒に引っ込めた。
力なさげに腕を下ろし、自分を落ち着かせるように一息つく。
そして、ゆっくりとチャーリーの方を見つめた。
目で伝える。
｢行きましょうか｣、と。
それに応えるように、今までの貼り付いた笑顔とは違った微笑みを浮かべ、手を差し伸ばすチャーリー。
もう一度涙でぐしゃぐしゃになった二人の顔を見て、あははと笑った。
同時に、つぅ…っと流れる涙の感触。
笑わなきゃ。
お別れは寂しい気持ちで迎えたくない。
流れた悲しみを隠すように、ゆっくりと前を向く。
すると、｢っ…！！っA！！！！｣と普段の彼からは信じられない声量が耳に入った。
心残りだったその声に、涙腺がプツッと切れる。
消える。
見えなくなる。
でも、彼の顔がその時どんな顔をしていたのかがAには伝わる。
ちょっと寂しそうにしながらも、笑っているはずだ。
｢藤田さっ、｣と名前を呼びかける前に、藤田は叫んだ。
藤｢いつでも帰ってこい、いつでも戻ってこい…ッ！！｣
｢っ……約束してくださいね！私も必ずまた、会いに行くから…！！｣
流れる乙女の涙に、
月は静かに微笑みを落とした。
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み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - ちょこれーとさん» 私ハピエン厨なくせにそこまでいくのに死ぬほどシリアスにしたい民だから、良ければ付き合ってやってください…最後は幸せにするぞ！！笑 (2019年12月12日 16時) (
レス) id: 60c355a2ab (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - なんかラストに向けてが切ない… (2019年12月10日 19時) (レス) id: adc186f0a4 (このIDを非表示/違反報告)
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