浪漫.56 ページ11
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外はもう暗い。
いつの間にか夕暮れをすぎていたようだ。
駆け抜けた明治の街並みは、やっぱりどこかハイカラで。
そんな時代に生まれた偉人たちは、何故かすごく優しくて。
浸りたいと思ってしまうのは、必然なのだろうか。
気づけば、自分はまた日比谷公園に居た。
どこをどう走ったのかなんて覚えていない。
ここに来たいと思ってきたわけじゃない。
でも足は自然と、日比谷公園に向かっていたのだ。
ふと耳にﾁﾘﾝｯ…という鈴の音が響く。
気配を感じて後ろをむくと、あの派手な赤いスーツが立っている。
｢…チャーリーさん。｣
チ｢わぁっ！名前を覚えててくれたんだ！嬉しいなぁっ…！｣
｢そりゃあね。｣
チ｢ふふ、…決心はついた？｣
｢…どうだろう。でも帰らなきゃ。私はここにいちゃいけない。｣
チ｢それは…どうして？｣
｢私はここの時代で開花できない。
わたしに優しくしてくれた人達は、みんな信念を持ってひたむきに努力してる。なのに私だけ何も無いなんて格好悪いじゃない。｣
チ｢そっか…。Aちゃんの中で何かあったわけだ。｣
｢うん。やりたい事が出来た。今迄それになれるか不安だったけど、頑張ってみるよ。｣
クシャッと笑うA。
隣にはいつの間にか梅雨も居る。
それに対して、チャーリーもうっすら目を開けながら笑った。
すると、ふと思い出したかのように｢っあそうだ。明治でやり残したことはある？｣と聞いてくる。
ぱっと頭に浮かぶのは、飛び出してきた喫茶店。
うーんちょっとだけ…と言いかけるが、｢Aっ！！｣と大声で名前を呼ばれて遮られる。
｢…鏡花…春草……。｣
泉｢っはぁ…はっ………そんな…、そんな勝手に…っ、居なくなるなよ！！｣
菱｢誰も…誰も君に……、何も言えてないじゃないかっ！！｣
｢…ごめんって。お願いだから、そんな悲しい顔しないでよ。｣
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み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - ちょこれーとさん» 私ハピエン厨なくせにそこまでいくのに死ぬほどシリアスにしたい民だから、良ければ付き合ってやってください…最後は幸せにするぞ！！笑 (2019年12月12日 16時) (
レス) id: 60c355a2ab (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - なんかラストに向けてが切ない… (2019年12月10日 19時) (レス) id: adc186f0a4 (このIDを非表示/違反報告)
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