天才子供マネージャーは皆さんの天使様です。2章 (ページ7)

今日:1 hit、昨日:6 hit、合計:27,577 hit

家族の初日　過去ページ7

三月「ほらA、今日からここがお前の家だぜ!」

一織「貴方はもう家族ですから」

町にある外装の可愛いケーキ屋さんが今日から私の家なんだ。

貴方「ふ…て…れい…?」

お店の名前が英語で子供の自分には全く読めない。

和泉父「子供に英語は難しいよな、あっははは」

和泉母「ちょっとあなた、笑っちゃだめよ」

和泉父「おっと、そうかすまんすまん…Aちゃんがあまりにも可愛かったから」

貴方「三月さんと一織さんのお父さんやお母さんは愉快な方ですね」

そういうと、三月さんは私の顔を両手で挟んだ。

彼の手は暖かくて安心できた。

三月「呼び方戻ってるぞ」

一織「私たちはもう兄弟です…お兄さんだと思ってください」

それでも、やっぱり壁があるような気がした。

優しい人たちと一緒に過ごせるなんて夢のまた夢だと思っていた。

それほど家族というものに私は憧れていたのかもしれない。

初日からこんなに暖かく接してもらえるなんて思わなかった。

和泉母「それじゃ、皆出かける準備して」

一織「え」

三月「どっか行くのかよ…」

和泉父「出かけるって…聞いてないぞ?」

和泉母「だって、折角女の子が家族になったんだもの食器とか買わないと」

貴方「あの…でも…私は…人混みが苦手なんです」

人混みに入ったりしたら孤児院のことを思い出してしまう。

和泉母「大丈夫よ!いい方法があるわ」

三月「初日から連れまわされるって大変だな」

三月兄がポツリと呟いた。