天才子供マネージャーは皆さんの天使様です。2章 (ページ50)

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プリーズ、ミュージック3 ページ50

三月「そうだよ、忘れてた……今日は最高の日だ、人生初めての経験が出来るんだぜ!」

私はなんのことかとその様子を見ていると三月兄は一織兄にハグしている。

三月「泣いてる弟を、ハグして慰めてやんのさ!大丈夫、お兄ちゃんがついてっから!頑張ったな一織、よーく頑張った!」

恥ずかしそうにしている一織兄のことを慰め続けている三月兄。

皆から笑顔が溢れ始めてきた。

ナギ「オーライ!それではA、魔法の言葉を」

私ははっきりと自分の口で皆に言った。

貴方「プリーズ……プリーズ、ミュージック!」

私がそう言うとみんなの歌声が響き始めた。

みんなが笑いながら優しい歌声を口ずさんでいく。

私も慣れないながらにナギさんとステップを弾ませ、くるくると踊る。

本当は知ってる、みんなが傷ついていることを。

仲間たちに笑ってほしくて、胸の痛みを押さえながら楽しそうに歌っているんだ。

人を幸せにする才能を持っている人たちだから。

涙を隠して、笑っていた。

こうしてIDOLISH7はふたりぼっちのデビューが決定した。