プリーズ、ミュージック1 ページ48
ナギ「OK、1、2……ワタシ、踊ります」
貴方「ナギさん……」
ナギ「みなさんの好きな歌、歌います、何がいいですか?」
三月「……何言ってるんだよ」
ナギ「ワタシ、アイドルです、人を笑顔にするのが仕事です」
彼は笑顔を崩すことなく言葉を紡いでくれた。
ナギ「みなさん、笑ってほしいです」
私たちは彼の声と動きに自然と笑顔に戻ることができた。
ナギ「ほら、ターン得意です、トゥエル、得意、バッククラップ、OK…でも……キックウォーク、苦手」
なんだか必死なのが可笑しくて思わず私は微笑んだ。
ナギ「一人でも踊れます、しかし、一人では見栄えしない……誰か手伝ってくれるといいですけど」
そこまで言って彼は最初から決めていたように私に向かって手を伸ばした。
ナギ「OH、ガール」
貴方「……わ、私ですか?」
ナギ「YES、カモン」
そう言っていきなり手をとられて踊る体勢になった。
ナギ「ハーイ、ラブリガール」
貴方「は……ハーイ」
ナギ「今夜は舞踏会……星空の下で、あなただけの王子になります……ダンス・ウィズ・ミー?」
これって一緒にってことだよね……でも
貴方「私、ダンスの経験なんて一つも……」
ナギ「ワタシに体を預けて、体を揺らして、怖がることは一つもないよ」
踊り始めようとすると彼はメンバーに向かってこう言った。
ナギ「ここにいる音楽家たちは気が利かないです、せっかくのダンスパーティなのに……プリーズ、ミュージック」
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作者名:プーさん大好き | 作成日時:2019年3月22日 17時