結果は…… ページ46
貴方『……兄、嫌だ、離れたくない』
また、この夢だ。
最近になってこの夢をよく見るようになった。
それで、私は今……何をしてるんだろう?
暖かい手と優しい声が耳に届いた。
？「おい、しっかりしろ!」
誰の声?
知ってるはずなのに、目が開けれない……
重い瞼を無理矢理にあげると三月兄が顔を覗き込んでいた。
貴方「み、みつ、き、兄」
三月「顔色は元に戻ったな、いきなり倒れたからビックリしたぜ」
貴方「わ、私、なんで」
大和「頑張りすぎなのよ、子供なのに」
ゆっくり起き上がろうとしても身体中が痛くて起き上がれなかった。
大和さんは何も言わずに私を抱き起こしてくれた。
控え室内はすごい静かでなにより、一織兄がいなかった。
貴方「ねぇ、いお、り、兄は?どこ?」
陸「そういえば、いない」
貴方「あとさ、どうでした?ステージは?」
私がそう言うと皆は一斉に口を閉じて下を向いた。
そこで、私は悟ってしまった。
ダメだっということを。
貴方「(もしかして)あの、一織、兄は、何かで責、任を感じた、から、いなく、なったとか、ないかな?」
一織兄はそうやって責任を背負うタイプだからちょっと心配になってくる。
大和さんが動けない私をおぶってくれてそのまま、皆で周辺を探すことになった。
どこを探しても一織兄はいなかった。
貴方「一織兄、どこにいったの?」
そう呟いたとき私は一つの場所を思い出した。
それは、兄妹で行ったことがある場所のひとつだった。
その場所の名前を提案すると三月兄も賛成してくれた。
皆でそこに向かってみることにした。
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作者名：プーさん大好き | 作成日時：2019年3月22日 17時
