天才子供マネージャーは皆さんの天使様です。2章 (ページ13)

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お留守番　過去ページ13

三月「それじゃ、行ってくるからお留守番頑張って」

一織「私たちも早い内に帰れるようにするからさ」

あれから、一織兄は敬語を使わないで話してくれるからなんだか新鮮だな。

それになんだかんだいっても、優しいのだ。

和泉母「それじゃ、私たちもそろそろ出るわね」

和泉父「行ってくるな」

パパとママは直ぐに出ていった。

三月兄と一織兄はまだ出ていかない。

貴方「三月兄、一織兄、学校遅れちゃうよ」

三月「なんだか、心配なんだよ」

一織「ええ、私たちのいない間に誰かに連れていかれないかと」

二人ともブルーな方向に考えすぎなんじゃ。

この町はそんなに怖いところではない。

心配はしなくても平気だと思う。

一織「そろそろ、出ないと」

三月「心配だけどな」

二人が出る直前に私は後ろから抱きついた。

三月「どうした?」

一織「泣いてるんですか?」

貴方「大丈夫だよ、お留守番は慣れてるもん」

とびきりの笑顔で二人を見送った。

二人は行き先が途中まで一緒らしい。

店を出てから右の方に曲がっていった。

ここから本当に一人でお留守番だ。

レジのところの椅子に座って読みたい本を探していると来客を告げるベルがなった。

貴方「いらっしゃいま……せ……」

最後の方は小さくなってしまった。

なぜなら、最初に来たのは施設で私をいじめていた人たちだからだ。