甘え方 過去 ページ11
その日の夜、皆さんが私の歓迎パーティーを開いた。
貴方「すごいですね、この料理」
三月「嫌いなものとかないか?」
貴方「はい」
和泉父「嫌いなものないのは本当に偉いよな」
和泉母「ええ、苦手なものとかあったら遠慮なく言って?アレンジして食べれるようにするから」
何だか、暖かい人たちだな。
この前までこんなこと想像もできなかった。
優しい人たちに出会えてよかった。
一織「ところで、明日から私たち学校なのでお留守番は一人ですね、大丈夫ですか?」
貴方「ママとパパは?」
和泉父「買い出しが終わったら、親戚の集まりに行かなくちゃいけなくて」
和泉母「お友達と買い物の約束してるの」
貴方「お店はどうすんですか?」
この和泉家はケーキ屋さんをやっている。
すごく人気でこの辺では有名らしい。
できることなら、お店番をやりたいけどやり方なんて一つも分からない。
三月「やってみるか?店番」
三月兄が、突然私に言ってきた。
貴方「私がお店番……」
和泉父「おっ、確かに何事も経験だしな、朝イチで教えるからお店番やってくれるか?」
和泉母「ちょっと、パパ……」
ママが不安そうに私とパパを交互に見ている。
つまりは私の答え次第。
貴方「やってみたい」
和泉父「今からでも教えるか?」
貴方「三月兄、一織兄、教えて」
この時、私は初めて二人に甘えた。
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作者名:プーさん大好き | 作成日時:2019年3月22日 17時