放課後の2人【前野智昭】

まるじゅうに ページ12

いつか､みんなにバレる日が来るとは思ってた。









毎日一緒にいる訳だし｡









家で智昭くんと2人になってる時間よりみんなといる時間の方が長いわけだし｡









「せんせー､画面暗くなったからロック解除してー」









「お前ら山後眺めてそんな楽しいのか？w」







先生が笑う｡







丸いホームボタンを先生が押した｡








「…え？」









クラスメイト達から驚きの声があがる｡









『なになに､どーしたの？』









「先生のロック画面､Aちゃんだったよ？」









『あは､みんな私の写真見すぎて奥さんが私に見えたんじゃなぁい？』







奥さんが私に見えたんじゃない？もなにも奥さんが私なんだけど｡









「先生､ロック画面見せてください」









「奥さんのプライバシーに関わるからそこは却下だな〜」









そう言ったところで授業の終わりを告げるチャイムが鳴る｡








…よかった｡






心からそう思った｡









終わりの挨拶をして､智昭くんにLINEおくる









“みんなにバレたらどうするつもりだったの？”
＊ばらすつもりだった


“明日から教室来にくくなるからやめてよ...”
＊おう､わりぃ







「Aちゃん､ちょっといい？」







『ん？』







「ここがわかんないんだけどさ...」






勉強のことでものすごく安心した

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