▼忘れたい女と忘れられない男 ページ8
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「こんばんは〜」
「どうも」
この店には俺以外にも数人の潜入捜査官が忍び込んでる。
俺ばっか来てると怪しまれるからなんだけど、その人達もまだ何も情報は掴んでないらしくて、それは俺も同じだった。
だからちょっとだけ世間話でもして、未来と距離を縮めれば何か聞き出せやしねえかと思った。
「ねえ、ねえ。 何度も言うけど、ここには結構そういうお客さん来るからさ、気にしなくていいよ。秘密は守るしね」
「………うん、どうも」
意を決して向かい合う俺に、未来はあれからずっと"勘違い"をしたままだ。
一応訂正はしたけど、それでも手を出さない俺を疑ってるらしい。
だから否定するのも億劫で、どうせ抱けねえんだからそういうことにしておいた方が楽かなって。
「ゆっくり、ゆっくり、ね？」
「…………あのさ、聞いていい？」
「うん！」
ものすごく笑顔だ。
以前私はコッチのプロだから任せて！とか言ってたくらいだから、やたら張り切ってる。
けどごめん。それ違うんだわ。言えねえけど。
「この店ってさ、女の子の出入り激しかったりすんの？」
「……え、うーん。まあ、若い子はね。そうかな。新しい子が入ってきたなぁって思ったら、いつの間にか居ないとかあるよ」
「ふうん。最近は？」
「最近？ ……分かんない。私、あんまり関わらないようにしてるから」
いきなり興味をなくしたのか、お茶でも飲む？と言って部屋にある小型の冷蔵庫を開ける。
いやだからさ、四つん這いになんのやめろよ。
「…見えるぞ」
「んふ、見せてんのよ？」
「………」
冷蔵庫へ手を掛けたまま、顔だけを俺に向けて妖しく微笑む未来から視線を逸らす。
俺だって男だから身体が反応する事がないわけじゃない。
精神統一、他のことを考えてっと。
「……っンだよ？」
「なにブツブツ言ってんの？ 少しは反応した？」
気配を感じて目を開けると、胡座をかいて座っている俺の足に手を置いて俺の下半身を覗いてる未来の後頭部が見えた。
おいっ！？
ぶわっ、と毛穴から汗が吹き出た。
「あれ〜？ やっぱりパンツ見せたくらいじゃ意味ないか。君くらいイケメンならいくらでも見てるよね」
「あのなぁ、」
イケメン、イケメンって。
「…顔がイケてるからって、なんでも思い通りにはなんねえから」
いや俺、なに言ってんだ？
ほら未来がキョトン顔で俺を見上げてる。
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ゆきんこ(プロフ) - 雫さん» コメントありがとうございます！スッキリして頂けて良かったです！次も作品でも楽しんでもらえるように頑張ります！！ (2021年6月26日 16時) (
レス) id: f67eac9242 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - ネタバレ？ありがとうございました！そういうことなのか、、、スッキリ！話の内容もとてもおもしろかったです！次も楽しみにしてます！ (2021年6月25日 23時) (レス) id: 760b825a9a (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ちゃむ丸さん» ありがとうございます(^^) (2021年6月25日 22時) (レス) id: f67eac9242 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ丸(プロフ) - ゆきんこさん» 楽しみにしています！ (2021年6月25日 18時) (レス) id: b0c8e366a3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - mijeong0102さん» 初コメント有難うございます！なんとなく気付くことありましたか？それっぽいから確実な表現はしてないんですが、気づくとちょっと変かも？ってなればいいな程度なんです(笑)答えは後ほど後書きに＋しておきます！これからも頑張ります！ (2021年6月25日 7時) (レス) id: f67eac9242 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2021年6月7日 20時
