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「この間、ある風俗店にガサが入ったとかで。たーくさんお縄についたらしいじゃん？ そこの店がバックに金横流ししてたの知ってるわな？」
クルクルを止めた深澤は机に足を上げて、今度はバネをギコギコさせ始める。
「知ってるもなにもうちだからな。捕まえたのは」
「だねえ。うん、知ってるー。で、その連中も金流してんのよ。その親にね」
「同じ」
「そ。んで、ウチのライバル組織だわ」
顔を上げれば何故かニコニコとしてる渡辺越しの深澤。
「つーわけで、この悪どい連中が組に金を流すから、俺ら貧乏一家はちぃーっとやりずれえのよ。色々とね。だから今回はこの情報をただでくれてやっから、イケメンくん」
立ち上がった深澤はソファのところまでやってくると、肘置きに腰を置きにっと微笑んだ。
「警察の力使ってパパっと壊滅させちゃおっかー！」
「……はあ、この情報集めたの俺なんだけど」
「んー、ありがとね。なべさんに新しい美顔器買ってあげっからね！」
「取引しようってこと？」
「あたりめえだろ。調べてやるまではタダでやってやるけど、この情報を渡すのはお前次第だなってこと。さあ、どうしますぅ？」
「……はあ。顔もデカいのに、態度もデカいなんてあいつほんとに幸せなのか」
「おおいっ！顔は関係ねえだろっ！ それに幸せだわ！めっちゃニコニコしてるわ毎日！」
「それ別に言わなくていいから」
俺がずっと片思いしていた同級生は、今ではこのふざけたヤクザの女になっちまってさ。
あー、これに負けたの俺って今さらガクンとダメージきたね。
「で、どうすんだ？」
「どうするって」
俺は今完全にプライベートでここに居るんだ。警察を動かせなんて簡単に言ってくれんなって。
「簡単だろ。たまたま繁華街を歩いていたらヤバい話を耳にしたって。あの厳つい先輩に話せばどうにかなんじゃね？」
さっさと話を纏めて寝たいんだな渡辺。
でも確かに先輩に話せば上手くやってくれる可能性は高いか。
以前も俺の話を直ぐに聞き動いてくれたし。
「守りてえもんなんだろ？ 男なら覚悟決めろや」
「言われなくてもとっくに決まってる」
そう言うと、深澤は満足気に笑った。
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ゆきんこ(プロフ) - 雫さん» コメントありがとうございます！スッキリして頂けて良かったです！次も作品でも楽しんでもらえるように頑張ります！！ (2021年6月26日 16時) (
レス) id: f67eac9242 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - ネタバレ？ありがとうございました！そういうことなのか、、、スッキリ！話の内容もとてもおもしろかったです！次も楽しみにしてます！ (2021年6月25日 23時) (レス) id: 760b825a9a (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ちゃむ丸さん» ありがとうございます(^^) (2021年6月25日 22時) (レス) id: f67eac9242 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ丸(プロフ) - ゆきんこさん» 楽しみにしています！ (2021年6月25日 18時) (レス) id: b0c8e366a3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - mijeong0102さん» 初コメント有難うございます！なんとなく気付くことありましたか？それっぽいから確実な表現はしてないんですが、気づくとちょっと変かも？ってなればいいな程度なんです(笑)答えは後ほど後書きに＋しておきます！これからも頑張ります！ (2021年6月25日 7時) (レス) id: f67eac9242 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2021年6月7日 20時
