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「受付の男いたろ。そいつが言うには、目黒のようなイケメンが数日置きに安い値段でもないのにちんけなこんな店に通うのがおかしいと思ったんだと。怪しだ結果、お前についていた女に聞いたらしい。おかしなことはなかったかと」
心臓がバクバクと煩くなっていく。
はあ、と小さく息を吐いて落ち着こうと試みたけど先輩の言葉に汗が噴き出した。
「お前ヤッただろ？」
「…………」
「女はな、お前のこと庇っていたらしいぞ。個室で仕事をちゃんとしているのか怪しまれても、女はちゃんとやってると。でもあの店壁が薄いんだってな。部屋の前を通ってもそれらしい声がしねえもんだから、店側はカメラを仕込んだらしいわ」
「はあ！？」
思わず素で声が出ちまったわ。
なにやってんだよ。
犯罪者の思考は全くわかんねえ。
「でも、それのおかげて一応はお前がちゃんと客だってことは証明されたんだけどな」
「………すんません」
つまりはこうだ。
俺とAが密かに繋がってると怪しんだ店側はAにカマをかけたが、Aは俺を庇って行為をしていると言い続けてくれていたらしい。
でもそれを信用しなかった店側は、Aが居ないすきに隠しカメラを仕込んだ。
そしてたまたまその時、俺とAがああなったわけで、なんとかその時は誤魔化しがきいたって事らしい。
………そこで俺の中で一つの謎が解けた。
もしかしてあの日、普段はあんなに無理矢理してくるような子じゃなかったAが絶対に引こうとしなかったのは、そういうことじゃないのかって。
Aは隠しカメラの存在に気付いた？
気付いてないフリをして、俺がただの客だと思わせる為に？
だからあの時、『あなたは何もしなくていい』そう言って俺に一切触らせようとしなかったのか？
「…………」
「いや落ち込むなって。仕方ねえよ。あんな綺麗な子が迫ってきてみ？ 手出さずに要られねえわ。これはまあ、今回は俺のところで止めとくから次からは気をつけろよ」
とかなんとか隣で言ってる言葉は左から右へと流れていく。
俺は熱がサーって引いていく感じがして、手をぎゅっと握ることで感覚がちゃんとあることを確認した。
Aお前は、どこまで知ってたんだ？
なあ、俺を助けたのか？
まじであいつを見つけなきゃいけねえと思った。
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ゆきんこ(プロフ) - 雫さん» コメントありがとうございます！スッキリして頂けて良かったです！次も作品でも楽しんでもらえるように頑張ります！！ (2021年6月26日 16時) (
レス) id: f67eac9242 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - ネタバレ？ありがとうございました！そういうことなのか、、、スッキリ！話の内容もとてもおもしろかったです！次も楽しみにしてます！ (2021年6月25日 23時) (レス) id: 760b825a9a (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ちゃむ丸さん» ありがとうございます(^^) (2021年6月25日 22時) (レス) id: f67eac9242 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ丸(プロフ) - ゆきんこさん» 楽しみにしています！ (2021年6月25日 18時) (レス) id: b0c8e366a3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - mijeong0102さん» 初コメント有難うございます！なんとなく気付くことありましたか？それっぽいから確実な表現はしてないんですが、気づくとちょっと変かも？ってなればいいな程度なんです(笑)答えは後ほど後書きに＋しておきます！これからも頑張ります！ (2021年6月25日 7時) (レス) id: f67eac9242 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2021年6月7日 20時
