嫌ってるくせに話しかけんな【鬼滅の刃】

悲しみを打ち消し立ち上がれ ページ32

【無一郎】

夢凛がいなくなって

１ヶ月が過ぎたよ

時が経つのってこんなに早いの？

宇髄さんと兄さん以外の柱は

毎日謝りにくるし

謝るなら夢凛に言ってほしい

一番辛かったのは夢凛だから

あの人たちには言ってないけど

僕 明日には夢凛を探すために屋敷を出る

有一郎 宇髄さん 炭治郎 伊之助 善逸 禰豆子も

この六人で必ず夢凛を連れて帰る

夢凛には悪いけど一発殴らせてほしい

なんで勝手にどこかへ行ってしまうのって

夢凛は強いんだ

強いの意味は

戦闘力だけの話ではない

心も強いんだ

でもさどんなに心が強くても

抱え込めるものと抱えきれないものがあるんだよ

なんで分からなかったのさ

一人で泣いて

苦しんで

傷ついて

憎んで

本当に夢凛は馬鹿

本当に………

【有一郎】

何も…

何も言えなかった

夢凛が鬼だったことよりも

いなくなってしまう方がずっと怖いのに

何故俺はあの時 反論しなかった

無理矢理にでも

止めればよかったことを

俺は…俺は……

違う

そうじゃないだろう

悔やんでいる場合じゃないだろう‼

俺は今やれることをするんだ！

待っていろ夢凛

俺が嫌ってほど

会いに行ってやるからな

【宇髄】

俺はもう祭りの神なんかじゃねぇ

ただの無能な鬼狩りだ

俺の強さの問題じゃねぇ

夢凛を助けてやらなかったことが問題だ

分かっていたはずだ

夢凛が鬼だなんて

俺しか知らないんだ

何故って？

アイツからは時々鬼にほんの少し似た音がする

でも本当だったなんて…

親友失格だな

ごめんな夢凛

だから……

もし見つけたら

償いになるかは知らねぇが

俺の怒りもふくめて









人を信じるということを

お前の頭に叩き込んでやる

もう派手派手にな

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