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せわしなく羽をはばたかせたかと思うと、羽が赤い光となって粉のように崩れてゆく。
それはゆっくりとヒトの姿を作りあげていった。
しなやかな筋肉を纏った(まとった)体。
大きいわけではないけれど、ちょうど良いくらいの身長。
そして、パッと目を引く優しげで、凛々しい整った顔。
しゅうぅぅぅぅぅ・・・、とゆっくり光が消えた。
翔の緋色のマントも、弾けるようにして消える。
口元に優しげな笑みを浮かべて、
翔「A、ただいま。」
Aが、深々と頭を下げた。
A「翔さま、お帰りなさいませ。
・・・・あっ。」
和也たちのほうに、慌てて振り向く。
A「遅くなって申し訳ございませんッ！
お帰りなさいませ、皆さま。」
和也「なんか俺達、超ついで感満載なんですけど。」
ブスッとした顔で、翔を睨みつける和也。
潤「いいだろ、別に。
だいたい、和とリーダーが揉めてたからこういうことになったんじゃないの？」
拗ねる和也を宥めるように、潤は彼の肩をぽんぽんとたたく。
雅紀「そうだよ〜、ニノ。
お前がいけないんだぞ、リーダーを電流で拘束するから。」
雅紀は自業自得なの、と溜め息をついた。
翔「またAの取り合いでもしてたのか。
ニノも智くんも、Aの邪魔だけはするな。」
たしなめるように、ゆっくりとした口調で話す翔。
Aが、ものすごい勢いで話し始める。
A「い、いえ邪魔だなんてそんな！
智さまと和也さまとしていたのは・・・その〜、スキンシップ？ですっ。
一種のコミュニケーションのとり方ですわ、ですので取り合いではございません！！」
潤「何で疑問系なの？」
堪えかねたようにぷっ、と吹き出す潤。
智「うん、そうだよ〜翔くん♪だから安心してね？」
可愛らしく小首を傾げる智に合わせるように、
召使いが首をブンブンと縦に振る。
和也「な〜にが安心してね？、だ。襲いかけてたくせに・・・。」
小声で、ぼそりと呟く和也。
雅紀「ふふふ、大丈夫だよ。翔ちゃんはAちゃん関係では厳しいもん。
リーダーの嘘が通用した事ある？・・・本気のときは除いてだけどさ。」
雅紀が、ゆったりと微笑んだ。
続く
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こよみ - はい、これから登場していただきますよ♪青王子さま以上に、メイドちゃんを可愛がっていただくつもり・・・。足を運んでくださって、ありがとうございました！ (2013年6月1日 18時) (
レス) id: ba6326aca3 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん - 赤王子は、でますよね？ (2013年5月31日 16時) (レス) id: 7e1aff82ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こよみ | 作成日時：2013年5月19日 19時
