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4話 ページ6

アリスside

「姉ちゃん…これ仮面」
『仮面…?何故』
「4本線なるべく隠したいって言ってたじゃん…それ用の仮面作ったから持ってってよ」
『あ〜なるほどねありあとー』
「お礼はこの図鑑に乗ってる古代の魔薬草で良いよ」
『ちゃっかりしてんなお前……』

留学が決まってから気付けば当日である

『早いもんだなぁ』
「ね〜」

2人で紅茶畑を見るのが習慣なのだが留学してからは落ち着くまで出来ないだろう

この空間は私の魔法により作られたものなので何時でも帰ろうと思えばここに帰って来れるので心配は無いのだが…
唯一の懸念が

「姉ちゃん…変なやつ居たらこれぶっ掛けてね」
『……なにこれ』
「え?即死ポーション」
『変なやつより先に私がしょっぴかれるわ』

2年後に迎えるこいつの留学だ

『(そこら辺の変なやつより一番こいつの情緒が変なんだよな…)』

こいつ自身も認める程のシスコンさに慣れはするが扱いには未だに困っている…

こんなんで留学やって行けるのかこいつ

そして肝心の留学期間は卒業まで
この留学の目的は自慢の他にも、外の情報収集も兼ねられている
つまり卒業までに根こそぎ持って帰って来いて事なのだが、正直これは特にやる気はねぇめんどいし

ただ此奴が卒業前に監獄に引っ張って行かれないかが怖いだけだし⇽

まぁ理由がなんとあれ猶予は十分あるし…私はあちらで好きに過ごすだけだ

『じゃあそろそろ時間だし行ってくるね〜』
「行ってらっしゃ〜い」

この空間をいざ抜ければテレビでよく見た建物が目の前に広がった

『(おぉ…イーストンがイーストンしてる)』←

実物はやはり迫力が違うな…と感心していると

「アリス・Aさんでお間違えはありませんか」

聞き覚えのある声が聞こえた
振り返れば前に広がるは顔面の輝かしいよく見た顔ぶれがあった

オーター・マドル
合理性が服を着て歩いているような男で、マッシュ生存反対派の筆頭である人物であり神覚者である

オーター「わざわざ御足労ありがとうございます」
『…こちらこそお出迎え感謝します』

神覚者直々なのにも驚いたが…

『(…なんか…色々固くない?)』

此処では自国と違い神覚者の立場は上
留学生であり貴族である事を鑑みても明らかに堅苦しい過ぎる
そもそもこの人こんな態度とる人だったっけ…原作の記憶が昔でよく覚えてねぇな…

『(…もしかして4本線の事か…?)』

いやその線も薄い…
国は私が4本線である事を隠したはずだからな

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作者名:まゆ x他1人 | 作成日時:2024年3月20日 19時

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