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温かい料理の香りで目が覚めた。
タプ「いっ…た…」
それもそのはず。
何でここにいるのか。
どうやってここに来たのか。
俺はベッドの真ん中でぐっすりだったらしい。
何時間寝たんだ？
時計の針が指すのは午後8時半。
妙にだるさの残る体を引きずって、キッチンに向かう。
抱きしめると安心する、中毒性の強い香り。
タプ「帰ってたんだ。」
A「すんひょん？もう大丈夫？」
“もう大丈夫”
その言葉の意味がイマイチわからなくて。
記憶がない。
A「座って。」
いつになく真剣な表情で、俺をダイニングテーブルの椅子に座らせるA。
いつの間に用意したのか、温かいコーヒーが出て来て。
それをフーフーと冷ます。
A「ねえ、すんひょん？」
タプ「ん？」
A「どうして黙ってたの？」
タプ「何を？」
俺の質問とほぼ同時にテーブルに出された薬。
タプ「何でそれ…」
A「何ではこっちのセリフだよ？今日の自分の行動、覚えてる？」
タプ「俺の…行動…？」
A「マネージャーさんに確認したの。これ呑んでからお酒飲んだでしょ？そのせいでセラちゃんにサセンペンだのストーカーだのまくし立てて、あたしが帰って来たら突然抱きついて気を失ったの。」
タプ「え…」
A「入隊…も、近くなってるし、不安がいっぱいなのはわかる。メディア露出が増える理由も、それと関係してるって気づくよね。だけどせめて…あたしには話して欲しかったな。解決する力はなくても、不安さえも共有したかったよ。」
寂しそうに俯くA。
タプ「ごめん…。」
A「とにかく！これを呑んだ日はお酒禁止！体にも負担をかけることになっちゃうからね！健康で2年間やり過ごしてもらわないと！笑」
無理に笑った彼女は、「ごはんの続き作るね」って席を立った。
咄嗟に彼女の腕を捕まえて、きつめに抱きしめた。
タプ「ごめん…。」
A「いいの。話しづらかったんだよね？薬を飲んでるって言ったらあたしが軽蔑するんじゃないかとか…色々考えちゃったんだよね？…ただちょっと…寂しかっただけ。」
言葉にしなくちゃ伝わらないのに。
言葉にしなくても気づいて先回りして。
いつだって俺の気持ちを汲んでくれるのは彼女の方だ。
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めい(プロフ) - みぃさん» みぃさん、初めまして。最後までお付き合い頂き、ありがとうございます。ご完読ありがとうございます。引き続き作品を作っていきたいと思ってますので、よければぜひお付き合いください。 (2016年12月26日 16時) (
レス) id: 362d41b39c (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 初めまして。たぷさん素敵でしたぁ。いつもいつも楽しみに読んでます。続編も楽しみにしていますのでよろしくお願いします (2016年12月26日 15時) (レス) id: 909b2206f8 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - まいこさん» まいこさん、こんにちは。今回はいわゆるTOPらしいTOPさんを描かせていただきました。続編や別のお話での構想も練っていますので、よかったらそちらの公開もお待ちいただけると嬉しいです。長いお話にお付き合い頂き、ありがとうございました。 (2016年12月26日 13時) (レス) id: 362d41b39c (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - たかさん» たかさん、こんにちは。ご完読ありがとうございました。たかさんを少しでも幸せな気持ちにできたのなら本望です！続編も少し考えているので、大体の構想が出来上がったら公開しますね！その際はまたぜひお会いしましょう。 (2016年12月26日 13時) (レス) id: 362d41b39c (このIDを非表示/違反報告)
まいこ(プロフ) - お疲れさまでしたー！タプさん、最高に素敵な男ですね。私もバラの花を貰いたい(´Д` )結婚してからの生活、パパタプさんが見たいです！続編待ってます！ (2016年12月26日 12時) (レス) id: baec6281f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めい
| 作成日時：2016年10月26日 8時
