Haru Haru :him ページ4
部屋にこもってお気に入りの1人掛けのカウチに脚を組む。
そろーっとAが入って来る気配には気づいてた。
控えめな呼びかけは聞こえてたから。
わざと無視する。
なぜなら俺は怒ってるんだからな。
顔の両脇からにゅっと手が伸びてきたのが視界に入った瞬間、脊髄で嫌な音がする程グキッと骨を鳴らして視界に天井が広がった。
「おっ…んーっ！」
次の瞬間、Aが視界に入ってきてそのまま全く色気の無いキス。
なのに甘いのは、彼女が頬張ってきたであろう饅頭のこしあんのせいだ。
「すき。たぷ。ごめんね？」
眉毛を下げて謝るA。
「いてぇ…」って首をさすりながらちらりと彼女を見ると、口の端にこしあんが付いてる。
「ごめんね？たぷ以外の人と2人きりでご飯に行って。それで怒ってるんだよね？」
とうとう正解を導き出した彼女に、わかればいいんだと思う反面、自分の本音がバレた恥ずかしさに思わずにやけそうになる口元。
ぎゅっと力を入れて、眉間にもシワを寄せる。
「…ほんとにわかってんの？」
「うん。ちゃんと反省してる。次からはちゃんとたぷに連絡してから行くね？」
「お前全然わかってないだろ！」
勢いよく立ち上がって振り向くと「きゃーっ！」ってケラケラ笑いながら部屋から逃げ出すAを追いかけて。
リビングに出てすぐの所でAを捕まえる。
ソファーの背もたれに軽く腰掛けて足の間にAを立たせるて腕の中に閉じ込めた。
少しだけ見上げる位置にいる彼女と視線を絡ませて射抜くように見つめると、少しだけ頬を赤らめて俯く。
「なあ。」
「ん？」
俺の呼びかけに視線を戻して。
「愛してる。」
「あたしも。愛してるよ。」
そう言って嬉しそうに笑って。
俺に最上級に甘いキスをする。
君と過ごす毎日が、永遠に続くように。
Haru Haru. Fin..
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めい(プロフ) - 莉緒さん» 莉緒さん、初めまして。コメントありがとうございます。そう言っていただけるととても嬉しいです。こちらの短編集はお陰様で完結しましたが、これからも作品を作れたらと考えておりますので、よかったらそちらにも遊びにいらしてくださいね。 (2017年4月28日 1時) (
レス) id: 362d41b39c (このIDを非表示/違反報告)
莉緒(プロフ) - いつも胸がキュンキュンするお話で、とても楽しいです。 (2017年4月28日 0時) (レス) id: 25146adc40 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - まいこさん» まいこさん、こんにちは。ありがとうございます。あたし自身も、My heavenは特にお気に入りのお話なので、まいこさんにも気に入っていただけて嬉しいです。よかったらもう少しだけお付き合いください。 (2017年4月21日 17時) (レス) id: 362d41b39c (このIDを非表示/違反報告)
まいこ(プロフ) - My heaven最高です！どれも素敵な話ばかりで毎回楽しみです！！ (2017年4月21日 17時) (レス) id: baec6281f0 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - fdr63dgaさん» fde63dgaさん、こんばんは。コメントありがとうございます。こちらこそいつも読んで頂きありがとうございます。今後も頑張ります！ (2017年4月12日 22時) (レス) id: 362d41b39c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めい
| 作成日時：2017年3月22日 1時
