松田刑事の従姉妹ちゃん兼彼女さん Season2 (ページ11)

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４８．番外編…今日は11/07【松田陣平の日】ページ11

仮にあの時、原作通り彼が亡くなってしまっていて………
巻と降谷だけを残してみんな逝ってしまったとしたら………

そんな、バッドエンドストーリー……いや、原作ストーリーを今日は“2022年11月7日”ということで、書き上げたいと思います……

大切な同期(なかま)たちを失った彼らは、どのようにして生きていったのか。
彼らのいない世界でどのような生きる意味を見つけたのか。

彼らが居なくなってしまうことで生まれる新たなストーリー……ご期待に添えぬかもしれませんが、どうぞお楽しみください。

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巻side

また今年も、大切な従兄弟であり想い人だった松田陣平の命日……11月7日がやってきた。
陣平だけでもなく、もう一人の幼馴染………萩原研二も、爆弾魔の手によって殺されている。

コナンという頭脳明晰な少年が、犯人逮捕に大きく貢献してくれたため、犯人は逮捕されたのだが………
先日、もうすでに逮捕されている殺し屋……“プラーミャ”にソイツは爆弾で殺された。

せっかく、監獄という名の地獄に放り込むことができたのに。
やっぱり、あの時美和子ちゃんと一緒に殺しておけばよかったのかな。

私は、敵討ちのためだけに生きてきた。
幸せに人生を送るとかなんて考えられなかった。

陣平の遺言。
「好きだった。愛してた。」
最期にそんな台詞を言わないで………。

あなたと一緒に、幸せに生きたかった。
みんなで仲良く、暮らしたかった。
また、お酒を飲みながら他愛のない話をしたかった。

………貴方達との日常は、当たり前だけど当たり前じゃなくて。
失ったら二度と帰ってはきたりしない。

ずっと、ずっと、ずーーーーっと、貴方達との日常を過ごしていたかった。
かけがえのない日々を、過ごしていたかった。

…………天国(そっち)に逝けば、また、過ごせるのだろうか。あんなかけがいのない、日常が。

『バーカ！！まだこっち来んな！！』

『巻ちゃんまで来たら研二くん泣いちゃうよ〜！！』

『巻……来ちゃ、ダメだよ。ゼロが1人になっちゃうしね…』

『来たら怒るからな！！』

死にたい、と遠回しに心の中で呟くと、怒ったような、悲しむような、同期たちの声が聞こえたような気がした。

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皆のいない世界で私の生きる意味。
それは、彼らを覚えておくこと。そして、彼らの分まで生きていくこと。