THE・貧血だZE いぇい ページ15
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体に力が入らなくなり椅子から落ちてしまった。
『う”…』
ﾄﾞｯﾄ「Aちゃん！大丈夫か！？」
ﾌｨﾝ「ヤバいどうしようドットくん！！」
ﾏｼｭ「あばばばばば」
みんなが私を心配してわたわたしている。やば、心配させちゃダメなのになー
そうこうしてるうちに、冷や汗も止まらない。今近寄られたら、確実に喰っちゃう…まずい。
『待って…ち、近寄らないで…！血…が』
必死に噛まないように歯を食いしばり、血が滲む。それでも効かないので、指を噛もうとしたとき、パシッと腕を掴まれた。
ﾏｼｭ「Aちゃん、落ち着いて。僕の血、あげる約束」
『ま、マッシュくん…でも』
私が必死に抵抗していると、どこからか取り出した何かの破片で自分の腕を切りつけた。
ﾏｼｭ「…」
そして無言で見つめてくる。…ちょっとこわ。
そんなことをしているうちに徐々に切り傷から血が滴り一滴落ちそうになった。
『っ…！』ﾊﾞｯ
欲望には忠実なこの体に嫌気がさしながらも腕を掴み滴る血を一滴残らず貰う。
『んく…ふっ、…はっうま』ﾎﾞｿｯ
ﾏｼｭ「…！」
ﾌｨﾝﾄﾞﾄ(えっちだー！)
一日ぶりの甘い蜜をしっかりと堪能してるとハッと我に帰る。
『あ、ま…しゅくん、ごめん…！』
すぐにハンカチを取りだし止血する。やっべ、情けないトコ見せたー！
ﾏｼｭ「大丈夫だよ、(名前ちゃん)も…」
『うん、まっじでありがとう、おいしかったです。あれ、フィンくん達は？』
口に着いた血を拭ってマッシュくんに言った。いつの間に…
「あ、なんか途中で出ていったよ。真っ赤だったから熱なのかな。」
『心配だなぁ。あ、私レイン先輩に用事あったんだった。さっきはありがとうーまたね。あとそのハンカチあげる！』
マッシュはただ一言、
「うさぎ…好きなのかな」
と、ハンカチを握りしめて呟いた。
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