人見知りの神覚者様。 (ページ48)

今日:16 hit、昨日:152 hit、合計:17,920 hit

番外編　ピアスを開けた日ページ48

「そういえば、A先輩ってピアス開けてますけど、痛くなかったんですか？」
「…ランスくんも開けているんだから、ランスくんに聞けば良いのでは？」
「いいじゃないですか！教えてくださいよ！」
「…確か…開けたのは1年生になって、部屋をもらって間もない時でしたね」
＿＿
「A」
「…何その手に持ってる物」
「ピアッサーだが？」
「…何それ」

レインは説明した。
ピアッサーとは耳にピアス『穴を開ける』道具だと。

「へぇそうなんだな」
「何故耳を隠す？」
「なんでだろうな？」
「(痛いのが嫌なんだろ)」

フードを被ったAにマックスは1人で思った。

「いいから右耳を出せ」
「…痛い…？」
「…ｯｯｯｯｽｩｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ」
「A、耳冷やすか？冷やしたらいいらしいぞ」
「…」

マックスから受け取った氷を30分近く、耳に当てていた。

「もういいんじゃないか？」
「…」

ス、とレインはAの耳にかかっていた髪を除けた。

「…やるぞ」
「…ちょ待って」

Aの声をスルーし、ガシャン、とピアッサーの針を刺した。

「…痛い」
「悪かったな」
「…」
＿＿

「まぁ結構痛かったから…開けるのはおすすめしませんよ。イヤリングで充分可愛いじゃないですか」
「先輩…！今度イヤリング見に行きましょうｯ…！」
「…都合がついたらな。伝言ウサギに連絡する」
「はい！！」