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Aはさすがにまずいと思ったのか、止めに入るために兄の名を呼ぶ。
しかし、なんの反応も得られなかったため、諦めたようだ。
「お前みたいな奴には“痛み”で覚えさせればいい話だ」
何度も、何度も。
「二度と同じ過ちを犯そうと思わないように…な」
「(同じアドラだと聞いてたけど…味方だよな…?)」
「あなた達もこんな所で何をしてるのです?」
「さっさと帰れ。オレと妹はこいつから事の詳細を聞く」
「は…はい」
「兄さま、姉さま」
「え?」
___
「
「ああ、まったくその通りだとオレも思っている」
歩きながら話す双子。
「…なんつーか、甘い匂いしないか?」
すん、と息を吸ったAが発する。
「は?甘い…?」
前を見ずに歩いていたせいか、前から歩いてきたキノコ頭の少年に衝突。
「ピェッ…ご、ごめんなさ…」
「ん?」
「あ…」
Aは戸惑っている。
なぜなら人見知りだから。
「時間がない。手短に調べさせてもらうぞ」
「え?」
「今からコイツでお前の本当の魔力を測る。学生かどうかは魔力の量を見ればわかる」
コイツ、と呼ばれたケイソクモ。
「え」
瞬きをも許さぬ速さで2人の魔法。
「ちょっと何するんですかいきなり…危ないじゃないですか不審者たち」
しかしそれをキノコ頭は止めた。
「あばばばばは…ゼ…ゼロ…いやないないないない!ちょっとミスったかもクモ」
「(ケイソクモも全く反応していない。もしかして…)3%パルチザン」
「3%ブレイズ」
威力を抑えた魔法。
「「(オレ/私のパルチザン/ブレイズがイスに…)」」
それをキノコ頭はイスに加工。
「ウソだろ?」
「「(ケイソクモもアイデンティティを失い語尾にクモをつける事を忘れている…やはりコイツ魔法を使ってない。コイツはイノセントの類ではない)」」
「怒りますよ」
「「もう一度試させて貰う」」
「10%パルチザン」
「10%ブレイズ」
「(まさか…アレは!バントの構えだと!?)」
キノコ頭は、野球やソフトボールで使用される、“バント”という打ち方の構えをバットではなくパルチザンでとった。
放たれる魔法。
しかし全てをバントで跳ね返す。
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ろぉぜさん@リアル多忙につき低浮上(プロフ) - 続編、楽しみに待ってます!! (5月7日 17時) (レス) @page50 id: 322d14085a (このIDを非表示/違反報告)
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