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マッシュがくるくると指を回転させる。
動きは華のよう。
「A」
「何ですか?」
「円を描いてください」
「後がめんどくさいんですよね…。いいですけど」
Aは魔法で円を描いた。
「…円?」
「もちろん本来のアッチ向いてホイとは少し違う。じゃんけんはなし。さらに僕が最初に指を指す。君は3つ数えるまでにその円から出ず、指先の方向を向いていなければ勝ちだ」
「(そのルールだと圧倒的にマッシュくんの方が有利だ…どういうことだ…)」
「ガッテン」
「3回勝負でいこう。君が全部避けられたら勝ちだ。それじゃあいくよ。あっち向いてホイ」
カルドは上を指さした。
「3…」
下から桃色の光線が上がる。
「(なっ、地面から攻撃!?やっぱり普通じゃなかった)」
「2…1」
「(魔法で無理矢理上を向かせる気か)」
「(なるほど。確かにこれはめんどくさい。…ライオさんとか可哀想だな…)」
1人呑気にそんなことを考えているA。
「…0」
マッシュはのけぞる。…前を向いたまんま。
「アブネ」
「おっ、いいね、じゃあ次いくよ」
「(怖い)」
「あっち向いてホイ」
「(2方向!)」
今度は左右の2方向をさした。
「3…」
そして左右どちらかを見ないと避けられない攻撃。
「(次は左右どっちかを見ないと)」
「(避けられねェ)」
「…2…1…0」
…しかしマッシュはそれを地面に叩き落とした。
「おぉ…」
「この程度だと素手でどうにかできちゃうのか…面白い…面白いよ」
カルドは自分の剣を抜いた。
「この剣にかけられた魔法の黒炎は触れたものが燃え尽きるまで燃え続ける。つまり、これでさっきのように受けることは不可能だね」
「コエー」
「いやマッシュくん危なすぎるよ!やめた方が良いよ」
「やめて」
「じゃあ最後いくよ。アッチ向いてホイだ」
今度は上、右、左。
つまりマッシュは下を見ないと負け。
「(なっ…3方向!)」
「(下を向かなきゃ負け)」
「A、上、左右を指さしていてもらえますか?」
「はいはい」
「3…」
Aが指さすと同時にカルドが攻撃。
「2」
「ブネ」
「…1」
「(下を向いた瞬間に下から剣が)」
「(これじゃ下を向けねぇ)」
カルドは下を向いたマッシュの額めがけてその剣を振り上げた。
しかしマッシュはAが彫った円ごと上に飛んだ。
「(地面の円ごとくり抜いて真上に飛ぶことで)」
「(下を向いたまま避けやがった)」
避けたが、どこからかフクロウが飛んできて、マッシュの懐のシュークリームを奪い去った。
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ろぉぜさん@リアル多忙につき低浮上(プロフ) - 続編、楽しみに待ってます!! (5月7日 17時) (レス) @page50 id: 322d14085a (このIDを非表示/違反報告)
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