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「さっさと終わらせよう」
「(自分を刺して相手にダメージを与える…回避不能の攻撃)」

カルパッチョは自分の肩にナイフを突き立てる。
マッシュの肩から鮮血が舞う。

マッシュはカルパッチョの顔を殴る。
マッシュに衝撃が返ってくる。

「ムダだよ。どんな攻撃でも僕に痛みを与えられない。茶番だな。人の運命は持って生まれた能力で決まってしまう。今お前がしていることは自己満足、ムダでしかない。そこのフィン・エイムズもそうだ。中等部の頃から出来損ない。兄や姉と比べられながら常に落第寸前」
「(フィンは出来損ないじゃない…真っ直ぐになれるいい子なのに…)」

神覚者の姉は1人苦慮する。

「(確かに私とレインが神覚者に…いや、なる前からフィンは比べられている…)」
「A」
「すみません」

しかし思考はカルドが名前を呼んだことによって断たれる。

「そもそも場違いだ。ここにいるべきではない人間だ。水晶一つも一人で守りきれない。助けられてばかりのザコが。見苦しいよ、フィン、お前」
「うーん、確かに…できないことは早めに諦めた方が賢いし、自分を客観的に見て立場を弁えることも大切だ。フィンくんの行動は君からすればムダな頑張りなのかもしれないし見苦しいのかもしれない。でも…怖くても必死に立ち向かう、自分より圧倒的に強い相手に立ち向かう僕の友達を、ヘラヘラ笑って見下すのは僕が許さない」

マッシュは静かな怒りを露わにした。

「(回復のスピードが追いつかないよう連打か…ムダだな…そんなありきたりな打開策では)」

マッシュは自分の攻撃した分だけ自分にダメージが入ってもお構いなしに、何度も殴り続ける。

「(なんだ!?女神像にヒビ!?まさか女神像の容量には上限があったのか?あり得ない)」
「もちろん僕の方が君より100万倍強いんだけど、それが分かった時、フィンくんみたいに君は僕に立ち向かえるかな?」
「(一体どんな体をしてやがる…こいつ…) アハハハ (女神像にヒビを入れられるなんて始めてだ。だがこの女神像はオート…攻撃を受ければ受ける程ただ守りが厳しくなるだけさ。すぐ殺しはしない。高揚している。こんな人間がいたという事実に全てがぼやけて見える。この世界に)」

マッシュは降り注がれる注射器を避け続ける。そしておもむろに鉄の杖を出した。

「(鉄の杖?)」

そして指で鉄を伸ばした。

「ウソだろ!?」
「指の力で鉄の杖を変形させて…」
「テニスラケット!?」

テニスラケットに変形させた。

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ろぉぜさん@リアル多忙につき低浮上(プロフ) - 続編、楽しみに待ってます!! (5月7日 17時) (レス) @page50 id: 322d14085a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:萩野千紗 | 作者ホームページ:無い  
作成日時:2024年3月18日 22時

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