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「ハァ…ハァ…まさか風船に触れても音が鳴るなんて…」
どうやら2人が話している間に逃げられたようだ。
「もしかしたら、あの空気入れをぶっ壊せば鍵がそのまま落ちてくるんじゃ…」
ひらめいたマックス。
しかし空気入れを壊したが無意味。
「鍵が落ちてもこないし風船がしぼみもしない。魔法で鍵が中で浮くようになってる!?やはり魔法であの風船を膨らませるしかないということか」
「はっ」
「準備完了」
「おいおい…鍵の入ってる風船を逆に魔法で大きくしやがった」
「割りにくくしてどうするってんだ!?」
「ブレイクダンスの構え!?」
「おや?」
「まさかまさか」
「怖い怖い怖い怖い」
「(答えはいつだってシンプルだ。オレの魔法で風船を大きくし、その大きくなった空気孔に向けて風を送り込む。ブレイクダンスで…!)」
呆れかえった顔でAは見つめていた。
「人間兵器だ…」
「一つ目のカギゲットだ」
「グラビオル」
ほかの選手も、各々の方法でカギを手に入れていた。
「大丈夫か?フィン」
「ドットくん?」
「カギはもう手に入れたのか?」
「しゃーねーな。オレが手伝ってあげるよ」
「ドットくん血が…!」
「しゃーねーな」
2人の会話。
「先輩これ、先輩のおかげで取れたカギなんで先もらってください」
「君は本当にいい人だね」
「え…そんなことはないですよ」
「そのカギは君がもらってくれ。出口はあっちだ。早くゴールすれば選考が有利になるという噂もある」
「でも…」
「実はレインとAから君のこと色々聞いてしまってね」
「ウサギの人とキレイな人…」
「まさか本当にここまで気の良い人間だとは思わなかったよ。マッシュくん、これは男のカッコつけだ。君のような人間に何かしてあげたいという僕のエゴだ。気にしないでくれ。後輩は先輩の顔を立てることも大切な仕事だよ」
「うす。ありがとうございます」
入れ替わるようにしてマッシュが出口へ向かう。
「フー…さて…」
血飛沫が舞う。
「嫌な予感があたったな。オルカ寮、カルパッチョ・ローヤン。(少しは先輩らしく振る舞えたかな…レイン、A…)かかってこい」
勇敢にも戦いを挑んだ。
「さあカギを手に入れた選手たちが続々と帰ってきています」
「マッシュ」
「ドットくん、フィンくん」
「ハァ…ハァ…風船と爆発の魔法はかなり相性が良かったぜ」
「にしてはすごい傷」
「(…マックスはどうしたんだろうか)」
続々と戻ってきた選手たち。
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ろぉぜさん@リアル多忙につき低浮上(プロフ) - 続編、楽しみに待ってます!! (5月7日 17時) (レス) @page50 id: 322d14085a (このIDを非表示/違反報告)
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