13 ページ14
2人のまとう雰囲気が変わる。
「(雰囲気が…変わった!?)」
「もしマーガレットと戦えば、レイン様とA様といえど、ただでは済まないかと…」
「フォフォフォ、レイン君もA君もあれでいて世話焼きじゃからのう」
カイセの心配の声にウォールバーグはさも愉快そうに返す。
「時にカイセくん、このアザのことを君は知っておるかね?」
そう言ってウォールバーグは自身のアザを指さす。
「絶対魔力量と比例して本数が増えるってやつですよね?」
「そうじゃ。イーストン魔法学校には当然2本線の者は多く在籍した。しかし3本線となると極端に少なくなる。2本線を魔法に選ばれた才能とするならば…3本線は神に選ばれた才能。その3本線を史上最年少にして取得したのがレイン・エイムズとA・エイムズという兄妹じゃ」
レインは左目の線の横、Aは右目の線の横にもう一本アザが入る。
「この世界の認識を変える…その後輩の無謀な覚悟をオレらは見届けるだけだ」
「先輩として、神覚者として」
「(3本線…神に選ばれた才能…同年代でその領域に達している者が2人もいたなんて…。アタシはなんて恵まれているの)」
「オーター・マドルに言われたのか?学内事に関心を持たないお前がわざわざ…オーター・マドルの仕業としか思えん。お前が狙っているマッシュ・バーンデッドは魔法が使えない。この世界で魔法を使えないことは人権がないも同然。普通の人間なら絶望するだろう」
「魔法を使える者をうらやみ、生まれたことを後悔し、この世界を恨んでも仕方がない。だがマッシュ・バーンデッドくんは違うんですよ」
「「奴は抗ってる。自分の運命に。お前らのような汚ぇ連中には分からねぇだろうがな」」
90人がお気に入り
「マッシュル」関連の作品
この作品が参加のイベント ( イベント作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ろぉぜさん@リアル多忙につき低浮上(プロフ) - 続編、楽しみに待ってます!! (5月7日 17時) (レス) @page50 id: 322d14085a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ