『神覚者である彼女は、魔法界一の変人と言われている』【MASHLE】 (ページ9)

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え、うそ

本当に燃やしたよ

てか、どっから火出したの？

え、あの人怖い

『すみませーん！
解答用紙燃えちゃいましたー』

いや、自分で燃やしたんだよね！？

何か勝手に燃えたみたいな感じに言ってるけど燃やしたんだよね！？

『ぁ、問題自体は解けたんでパスでいいですか？』

問題は解けたんだ…

えぇ…

あの人何者？

その後にあった試験でも何やかんやで突破した僕とは違い、あの人は数々の謎行動を残していった

例えば、岩を持ち上げる試験

なんとあの人は、岩を持ち上げるどころかどっかに飛ばしてしまい代わりに泥団子を作って乗り越えてた

また、水の上を何秒で走れるかという測定では、何故か水を全て蒸発させて普通に地面の上を走ってた

再測定となったのにも関わらず、今度は水の量を増やしてあのルッチ先生にぶっかけてた

ぶっとんでやがる

『いやー、今のところいい感じだわ！』

どこがだよ

変な人だ

本当に

けど、それ以上にやはり友達になりたい

謎行動もそうだが、何より普通に強そう

『よしよし、そろそろおやつタイムにするか
えーっと、確かオーターくんに貰ったチョコがここに…』

そう言ってガサガサと懐を探り出す彼女

そしてある物を取り出した瞬間、叫び出した

『ぎゃあ！溶けてるぅ！』

まぁ、懐に入れてたら…そりゃあ…溶ける…でしょ。

おやつぅ！なんて泣き喚いてる彼女

変人すぎるだろ

「あの…」

『ん？』

「良かったらいりますか？
少し多めに持ってきたんで…」

そう言って彼女の前にシュークリームを差し出す

それを見た彼女の目が光った

『シュークリームだ！！
え！いいの！？本当に！？』

「ぁ、はい、どうぞ…」

わーい！と言いながら、シュークリームを食べている彼女

だが、その数秒後動きが止まった

『思い出した！』

「へ？」

『君、あれだ！
こないだ私にゴブリンシュークリームくれた少年だ！』

ゴブリン…シュークリーム…？

確かにこないだ買いに行って…

「ぁ、うさぎの人…」

どこかで見たことあると思ったらそうか

あのマンドラゴラのクッキー20個くれた人だ

『あはは、また君にシュークリーム貰っちゃった
でも、今日はクッキーないんだよ』

少し残念そうに言う彼女

あったらまたクッキーを渡す気だったのだろうか

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