『神覚者である彼女は、魔法界一の変人と言われている』【MASHLE】 (ページ32)

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何発やられたのだろうか

既に血だらけのフィンくん

助けに行こうとした時、キャベツ野郎とその取り巻きがペラペラと話し出した

それを聞いた時、不信感を抱いていたものが、1つになった気がした

話を聞く限り、3人が言ってるのはマッシュくんの事だ

次は、服を燃やすとか自主退学とか何とか言ってたから、間違いないだろう

恐らく、あのキャベツ野郎がマッシュくんに神覚者に推薦してあげるから言うこと聞いてよ。とか何とか言ったのだろう

そして、マッシュくんを下僕のように使って、陰ではフィンくんを使ってマッシュくんに嫌がらせをしていたと。

普通、パシリにされている時点でおかしいとは思うと思うけど、まぁ、あのマッシュくんだ

騙されているとも思わずに、キャベツ野郎を信じていたのだろう

何でマッシュくんが標的になったのは、分からないがこないだの箒を使う授業で囲まれていた点を考えると、何かキャベツ野郎の気に触るような事でもしたのだろう

そして、断れない性格で気の弱そうなフィンくんを使ってマッシュくんに嫌がらせをしていたと。

見つかってもフィンくんのせいにできるし、自分は手を汚さないで済む

どんだけクソ野郎なんだよ

昨日、フィンくんの様子が変だったのも、私が急に現れたからって考えると不自然じゃない

あの可愛い可愛いマッシュくんとフィンくんを自分の欲を満たすために使うなんて…

キャベツくん、君、本当にイーストン魔法学校の生徒かな？

「僕は…もう…できません…」

ふと、フィンくんの震えた声が聞こえた

フィンくんだってダメな事だって分かってやっていたはずだ

ただ、相手が偉いところの息子だなんて聞いたら、そりゃあ、言う事聞かなきゃなんて思っちゃうよな

フィンくんのその言葉を聞いた瞬間、キャベツはため息をついた

その時、しゅるしゅるとフィンくんに巻きついてた糸が消えていった

なるほど

あれは、あのキャベツの固有魔法だったのか

「うん、やっぱり君は間違ってる
間違えてる君を躾のも僕の役目だ」

「ぇ…ｯ!」

キャベツがそう言った瞬間、ふと奴が拳を高く振り上げた

隣の人物が、小さく声をあげる

恐らく彼と同じこと思ったと思う

助けなくては。と

魔法を使っても良かった

けど、それより先に身体が動いてしまった

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