『神覚者である彼女は、魔法界一の変人と言われている』【MASHLE】 (ページ30)

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次の日

何とも、本日もマッシュくんは、教科書を借りに2限の終わりに私の教室までやってきた

今度は、魔法史の教科書がボロボロになっていたらしく、少し困った様子で借りてきていた

そして、よくよく聞けばあのキャベツ野郎と仲良くなったらしい

そして、荷物を持ってあげたりご飯を買ってきてあげたりしているらしい。

いや、それ、パシリじゃん

なんて思ったけど、この子にそのまま伝えるのもあれだなと感じグッとその言葉を飲み込み、教科書だけを貸して見送った。

その日の午後

私も次の授業で魔法史の教科書を使うため返してもらおうと1年の教室に向かっていた

ホントここの学校って広いよね

1ヶ月前までは、私も1年の教室を通ってたのに、もうどうやって通ってたか忘れたもん

もうさ、1年も2年も3年も隣同士にしてくれればいいのに

それかテレポート使えるように訓練しようかな

そんなことを思いながら何とか1年生の教室に着く

だが、マッシュくんどころか誰も1年生の教室にいなかった

ただ、1人を除いては…

『あれ、フィンくんじゃん』

「ｯ!A…ちゃん…！」

ふと、教室を覗けばそこには、フィンくんの姿があった

みんなは？なんて尋ねれば、移動教室らしくフィンくんは忘れ物をとりに戻ってきたらしい

「ぁ、じゃあ、僕もう行くね
授業始めるから…！」

『ぁ…！』

そう言って慌ただしく教室を出ていくフィンくん

フィン君が横を通った時、はらりと何かが落ちた

『ん？
…何これ…切れ端…？』

それは、どこかで見た事あるような物の切れ端だった

あれ？

これって魔法薬学の表紙じゃない？

どうやら見覚えがあったこの切れ端は、魔法薬学の表紙だったみたいだ

その時、次の授業を知らせる予鈴がなった

やば！

早く戻らないと！！

『って！教科書！！！』

ま、どうにかなるか！！！

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