『神覚者である彼女は、魔法界一の変人と言われている』【MASHLE】 (ページ29)

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次の日

今日は、遅刻もしないで来ることができた。

結局昨日は、2人でシュークリームとクッキーを食べながらお茶会をした。

いやー、楽しかった楽しかった

鼻歌を歌いながら次の授業の準備をすべく鞄をひっくり返す

きたねぇ

チョコの包み紙出てきたよ！

『えーっと、次は閻魔法学だから…』

この授業、あんまり好きじゃないんだよなぁ…

こないだなんか10分だけ寝てたら教科書10ページ進んでてまじでびっくりしたよね。

流石、イーストン魔法学校！

教科書の進み具合も早いんですね！ってな！！

そんなことを思いながら欠伸をした時、誰かが私の名前を呼んだ

「A〜！何か1年生が呼んでるよー」

『ん？』

声のした方を向けば、教室の入口で特徴的なキノコ頭が見えた

あ、マッシュくんだ、絶対

呼んでくれたクラスメイトに一言お礼を言って、マッシュくんの方へ向かえば、こんにちは。と言われた

うん

確かにこんにちはだけどどうしたの？

そう尋ねれば、彼は思い出したかのように口を開いた

「ぁ、魔法薬学の教科書貸して欲しいんだ」

『魔法薬学？』

「うん
何故か僕の教科書がボロボロになってて」

ほら。と言って片手にあった何かを見せてくるマッシュくん

それは、マッシュくんが言うようにボロボロになった魔法薬学の教科書だった

『全然いいけど…
大丈夫なの？』

「うん」

いや、大丈夫な気はしないがな。

どう考えても。

というかどのようなことを考えても、“嫌がらせ”という単語が頭に浮かんでしまった

悪く言えば“いじめ”だ

「ぁ、そういえば、僕、神覚者に推薦して貰える事になったんだ」

『は？』

ロッカーから魔法薬学の教科書をとりだしてそんな事を考えてながらマッシュくんの元に戻れば、ふと、彼が嬉しそうにそう言った

ん？

神覚者に推薦して貰えることになって？

あれ

神覚者って推薦枠あったけ？？

確か３学期末に金の級硬貨を5枚以上持ってる人が、神覚者候補として年に1回ある選抜試験を受けれるんじゃなかったけ？

ん？と頭にハテナを浮かべてる私を他所に、そのままありがとう！なんて言って走りだしてしまうマッシュ

『ぁ、ちょ！』

何か怪しい気がするの気の所為？

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