『神覚者である彼女は、魔法界一の変人と言われている』 【MASHLE】

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「えー、今日は相手に幻を見せる魔法を学びましょう
ハルシネイションと唱え杖を優しく振りましょう」







ランスくんと会った次の日

私は、真面目に授業を受けていた




いやー、あの後は大変だったよ


気づいたらさ、オルカ寮の方まで行ってたみたいでさマーガレットくんに会ったんだよね。


ピアノ弾いていったらいいじゃない！なんて言われたけど、生憎私、ピアノ弾けないんだよね

ってことで、クッキーあげてアドラ寮の方まで連れて行って貰ったんだ



そういえば、オルカ寮って今年、内部進学1位通過した子がいたんだっけ。

どんな子か聞きそびれたのが少し残念ポイントね







で、今日はなんとも面白そうな幻影魔法を学ぶと

これは興味深いぞ






周りからちらほたらと呪文を唱え出す声が聞こえてくる

同時に壁やら木やら色んな物を出現させる周り



みんな、色んなものを幻覚として見せたいんだね




私は何にしようかな

クッキーにでもしようかな



あ、でも、みんなクッキーの良さに気付いてしまって私がクッキー買えなくなったら悲しいかなやっぱり辞めよう







『…ハルシネイション』







考えた末、私が出したものは…








「お、おい、あれって…レイン･エイムズじゃないか？」



「神覚者様だよな…？」







そう

泣く子も黙るレイン･エイムズだ





あの何考えてるのか分からないムスッとした顔を、上手に表現できただろうか


あ、クッキー食べさせておくか






うん、中々の出来じゃないか

今度、レインに見せてあげよう




魔法で君を出すことに成功したよってね







『…ん？』







ふと、窓から校庭を見ればそこには1年生がほうきを前に魔法を唱えていた



あー、あれか

ほうきで飛んでみよう！みたいなやつ



私、あれ飛べたのはいいけど逆に止まらなくてほうき折ろうかと思ったのはここだけのはなし





えーっと、マッシュくんは…

先生の声を聞き流しながら彼を探していると特長的な頭をしている人物を見つけた


あのキノコ頭は、きっとマッシュくんだ




頑張ってるみたいだな

そんなことを思いながら、幻影魔法についてのレポートを書き始める


あー、レポートめんどくさい




私もルッチ先生の魔法真似して、全部動く魔法にしてみようかしら


いやー、それにしてもあの時のルッチ先生の顔は面白かったな


口をパクパクしてさ、生物学のユーリ先生が飼ってる金魚といい勝負してたよね








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