story-23 ページ25
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なるほど…と1人で納得している横で、いや…まぁ…そうじゃないが…と歯切れの悪い返事をし出すランスくん
別に恥ずかしがらなくていいのに
「Aは…本当はいくつなんだ?」
『17歳だよ
君たちより1個上』
「そう…か…」
やっぱり騙されてた…って思ってるのだろうか
ごめんって!!
クッキーあげるから許してよ!
『ぁ、そうだ、ランスくん
これあげるよ』
そのままポケットを漁り、ある物を2つランスくんに渡す
おう
飴ちゃんの包み紙出てきた
我ながら汚いぞ!!
「ッ!これは…!」
『ん?知ってるでしょ?
銀の級硬貨
神覚者になりたいならこれ集めないと』
私はもういらないものだからね〜なんて言えば、驚きが隠せないような顔をするランスくん
ん?
どうしたのさ
「くれる…のか…?」
『うん』
「墓まで持っていく」
『は?』
何言ってんだ、こいつ
こんなもん墓まで持っていっても何の価値もないだろう
『ま、まぁ、何でもいいけどさ
これから頑張ってよ
色々大変だと思うけどね』
そう
入学できたからはい終わり。って訳じゃないのだ
一定の成績をとらなきゃ退学になるし課題を出さなくとも大幅減点が見えてくるし
ってことでまぁ、みんな必死なんだよね。
『ランスくんなら大丈夫だと思うけどね』
「あぁ、任せろ
お前のために必ず神覚者になることを誓おう」
そう言ってまたな。とか言って去っていくランスくん
ん?
あの子今、なんて言った??
私のために神覚者になるとか言った?
何で私のために神覚者になるの?
君、妹のためになるんでしょ?
目標、変わってるじゃん
そんなことを思いながら去っていくランスくんの背中を見つめる
変な人だ
『ぁ、寮の場所聞くの忘れてた』
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デンプン。(プロフ) - 睡眠不足さん» 睡眠不足様 コメントありがとうございます! 更新頑張りますね! (3月23日 17時) (レス) id: 3b740f393c (このIDを非表示/違反報告)
睡眠不足 - 続き待ってます! (3月23日 15時) (レス) @page10 id: 6f6c8bad7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:デンプン。 | 作成日時:2024年3月18日 15時