『神覚者である彼女は、魔法界一の変人と言われている』【MASHLE】 (ページ24)

今日:19 hit、昨日:58 hit、合計:19,520 hit

story-22 ページ24

･

『ぁ…あの…』

この状況、誰かに見られたら困るの貴方よ？

貴方みたいな街歩いたら、すれ違う人みんな2度見するような容姿をしている人が芋みたいな女のこと壁ドンしてたら変な噂たっちゃうよ！！

ってことで早く！！

私から離れるんだ！！

「…お前…神覚者だったんだな…」

『へ？』

突然、そんなことを言われびっくりして上を向けば綺麗な水色の瞳と目が合った

あらま、イメケンだこと

恐らく私は、凄くアホみたいな面してるんだろうな

「てっきり同じ受験生なんだと思ってた」

『ぇ…あ…うん…』

あー

まぁ、あそこまで派手にやっちゃったら、そりゃあバレちゃうよな

それに私、ランスくんの手振り切ってルッチ先生の元に行った訳だし

そりゃあ、気になる…よな…

『なんか…ごめん…
騙すつもりはなかったんだ
上からの指示で今回の試験の警備をすることになって…』

「それで受験生のふりをしていたのか」

『うん…まぁ…』

そこまで言えば、やっと離れてくれるランスくん

ふー！

びっくりしたぁ！

ランスくんいい匂いするもんだから、私が臭くないか気になりすぎてしっかり息ができなかったよ！

「ずっと会いたかったんだ」

『え？誰に？』

「Aに決まってるだろ」

離れてくれたかと思いきや、驚くようなことを言い出すランスくん

ん？

私に？

会いたかった？

なぜ？

『ぇ、なんで？』

「っ…なんでって…そりゃあ…」

そう言えば、言いにくそうに目線を外して下を向いてしまうランスくん

ん？

そんな言い難いことなのかな？

”俺が神覚者になってアンナを助ける”

ふと、先日のランスくんの言葉を思い出す

そうだそうだ
この子、妹の為に神覚者を目指してる素晴らしい子だった

『そっか！
ランスくん、神覚者になりたいって言ってたもんね！
だから神覚者である私にあって話を聞きたかったって訳！』

なるほど！！

でも、あいにく話せることなんて何も無いよ！

だって私何もしてないし

何か適当に学校生活送ってたら、金の級硬貨が7枚集まっててクッキーあげるから神覚者選抜試験出てくれって何故かウォールバーグ校長に言われたから、仕方なく出たら何故か神覚者になってしまったっていう

結構、ぼーっとしてたら神覚者になってたから教えれることなんて何もないんだよ

･