『神覚者である彼女は、魔法界一の変人と言われている』【MASHLE】 (ページ21)

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Aside

「やっと見つけた」

『ぇ…ぇ…ぁの…近い…です…』

目の前には、ランスくんの端正な顔

そんな水色がかった美しい瞳で見つめれても、私美味しくないよ？

隣には、ランスくんの右腕

これは俗に言う壁ドンと言うやつでしょうか

何でこうなったか

遡ること半日前

＿＿＿

＿＿

＿

『やっほー！オーターくん！
元気してた？2週間ぶりだね！』

「相変わらずうるさい奴だな
そういえば、試験はどうd…」

『あ！ツララちゃん！
今日、寒いよね！』

「人の話を最後まで聞け」

『んぁ？』

早いことに編入試験が行われてから、2週間という月日が経とうとしていた

先日、内部進学者も含めた入学式が行われたと聞いた
入学式の後は寮分けが行われたとか何とか

で、私が何故、魔法局にいるのか

普段なら自ら魔法局に出向くなんてことはしないし、出向いたとしてもブラブラと歩いてるのがバレたら局員に追いかけ回されるのが目に見えてるから、無闇に行ったりしない

けど今回は別だ

数日前から世間を騒がせていた窃盗団の一味の目撃情報が手に入ったのだ

めんどくさいが、出向くことを余儀なくされたわけだ

という訳で、現在私は魔法局にいるわけだ

『なーに、オーターくん
何か言った？』

「こないだの試験はどうだったんだと聞いてるんだ」

『んーとね、面白い子がいたよ
どかかん！って感じで試験乗り越えてた！』

そういえば、メガネをくいっとあげたかと思いきや、ため息をついてしまうオーターくん

ん？

どうしたのかな？

「忘れてた
お前、バカだったな」

『は！バカとはなんだい！バカとは！
これでも、中等部卒業試験、1位だったんだぞ！』

そう言えば、ほんと？という目で見つめてくるオーターくん

なんという事だ！

信じてくれてないぞ！！

すごーい！って言ってるツララちゃん、大好き

可愛いからクッキーあげちゃう

『じゃあ、私は犯罪管理局の方に行かなきゃだから！
まったねー！』

そうだそうだ

こんな所で無駄話をしている余裕はないのさ

なんて言ったって、犯罪管理局の方で山のように仕事が積み重なってるからね

こんな所で油を売ってる場合では、ないのさ！

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