『神覚者である彼女は、魔法界一の変人と言われている』【MASHLE】 (ページ3)

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Aside

「おい、どこに行ってた
会議はどうした
そして、その荷物は何だ」

『うげ…』

この私 A･フローレス

17歳

イーストン魔法学校に通う2年生な訳だが、何とも魔法局魔法犯罪管理局とかいうめんどくさそうな名前の所で局員も勤めている

そんな私は、本日何とも会議をサボって街に出向いたのだ

もちろんそれには訳がある

あのいつも行列ができているスイーツ屋さんでゴブリンの限定シューが発売されるとのことだったのだ

これは行かなきゃいけないと思い、バレないように魔法局を抜け出し色々あって限定シューを一つとお土産にとクッキーを買ってきた訳だけど…

『あはは…レイン…
お出迎え…ご苦労…』

何とも目の前に、レイン･エイムズがいるではないか

こいつは、私と同じイーストン魔法学校に通う3年生

え？
先輩だからこいつとか言うなって？

そんなの関係ないよ
きっと

ってそんなことは、どうでもよくて何でこいつが目の前にいるのだろうか

バレないように魔法局出たはずなんだけど…

「…お前…またクッキー買ったのか？」

『ん！そう！
レインの分もあるよ！』

「……」

何て言い訳しようかな…なんて考えている私の前でため息を一つついたレインは、視線を私の持っている荷物へと変え口を開いた

やっぱり、クッキー300個はやりすぎたかな？

いや、でも、みんなに配るってなるとやっぱりこれぐらいあった方がいいと思うんだよ

「…じじいから伝言だ」

『ん？』

気付けば何故か私の手にあった沢山の紙袋は、レインの手にあり2人して廊下を歩いていた

あら、もってくれるなんて優しいのね

てか、じじいってもしかしてウォールバーグ校長のこと言ってる？

いや、確かにおじいさんだけど！
言葉をもう少し選びなさい！

「来週にあるイーストン魔法学校の編入試験の警備に当たってほしいとのことだ
続けてカルドから
そこで神覚者候補を探してこいとのことだ」

『…人使いの荒いじじいと甘党野郎め』

てか、警備ならライオくんがやればいいじゃん。なんて思ったけど同日にあるヴァルキス魔法学校の警備を担当するらしい

くそが

神覚者探しとかめんどくさすぎ

『レインも一緒に来てよ』

「俺は忙しい」

『私も忙しい』

「……」

黙るんじゃないよ！

あー、めんどくさい

適当にボーッとしとくか

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