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story-18 ページ20









疑問に思っていると、ふと、Aは僕の隣にいた少女の方を見て声を上げた






『ぇ!ちょ、貴方、手から血が出てるよ!』



「ぁ…さっきちょっと…」



『えぇ!大丈夫なの?
ちょっと待ってね』







そう言ったかと思いきや、杖をくるっと回すA

緑色の光がレモンちゃんの手を包み、彼女の手の傷が治ったように見えた



かと思いきや、ゴソゴソとポケットを探ったかと思いきや、うさぎのハンカチを取り出すA


また、うさぎだ
やっぱりうさぎ好きなのかな。






『一応、応急処置だからきちんと消毒してね』



「ぁ…ありがとうございます…」







うさぎのハンカチをレモンちゃんの手にハンカチを結ぶ彼女




…なるほど

控えめに言って結婚したい







「あの、結婚してください」



『はい?』







ふと、そんな声が聞こえた


僕の心の声が口に出てしまったのかと思ったが、声の主は隣にいたレモンちゃんだった







「ぁ、私、レモン・アーヴィンって言います」



『A・フローレス…です』






いや…結婚はできないですね…なんて言って笑ってるA



それを眺めていると、Aが僕の方を見て口を開いた







『私…試験前に筋トレの本を読んでいた子なんて初めて見たよ』



「見てたなら声かけてくれたら良かったのに」



『いや、まぁ、うん…』







上から見てたんで…なんて言ってるA



上?

どういうこと?







『まぁ、何はともあれよくここまで残ったね』



「何とか乗り越えた」







岩を持ち上げる試験でも、指の力でどうにかして見せたし水の上を走ってタイムを測定する試験でも足を早く動かして水の上走ってみせたし。




まぁ、中々いい記録を残せたんじゃないだろうか






『…最終面接、頑張って』






そう言うと、ポンッと僕の頭に手を置くA






「ぇ、Aは?
最終面接受けないの?」



『ん?あー、うん
私は受けなくてもいいんだ』







ふむ

なるほど





薄々感じてたけど、恐らくAは内部生だな。



編入試験を受けなくても、いいが編入試験がどんなもんか見に来たのだろう


だから、試験も特に成績を残すことを重視してなかったんだろうな







『じゃあ、またね、マッシュくん』







バイバイーと言ってる彼女の背中を見つめながら、僕は先程彼女に触れられた頭を押さえた。



何故か、心がじんわりと温かくなったがなんでだろうか







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設定タグ:MASHLE , マッシュル , レイン・エイムズ   
作品ジャンル:アニメ
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デンプン。(プロフ) - 睡眠不足さん» 睡眠不足様 コメントありがとうございます! 更新頑張りますね! (3月23日 17時) (レス) id: 3b740f393c (このIDを非表示/違反報告)
睡眠不足 - 続き待ってます! (3月23日 15時) (レス) @page10 id: 6f6c8bad7e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:デンプン。 | 作成日時:2024年3月18日 15時

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