story-15 ページ17
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マッシュside
目の前にいる変な髪の毛をした先生が笑いながら杖を振りかざした瞬間、ぼっ!と小さな炎が現れた
どうやら本当に僕たち2人を不合格にさせる気らしい
とりあえず、杖折っときますか
そう思った時だった
突然、真上から見たこともないような大きさの水の塊が落ちてきた
そして、それは見事目の前の先生の頭上へと着地した
僅かながら水しぶきが飛んでき、僕の頬に当たった
え?
何が起こった?
目の前の先生の杖を折るか。って思った瞬間、いきなり真上から水が落ちてきて…それで…
ゆらゆらと揺れていた炎が一瞬にして消え、驚いたような声と共に目をぱちぱちさせている先生を嘲笑うかのような声がすぐ近くで聞こえた
ふと、そちらに目を向けるとさっき友達になった人が先生の後ろに立っていた
え、もしかして今のあの人がやったの…?
いや、さっきから只者ではない雰囲気だったけどさ
でも、これは…
『何?この弱っちぃ炎
ロウソクの火すらつけれなそう』
ぼーっとそんなことを考えてた時、その人の声ではっと現実に戻った
やっぱり、先程の水の塊はこの人が落としたらしい
あれは…どうやったら落とせるのだろうか
バケツにいっぱい水を入れてひっくり返したのだろうか
「な、何するんだ!貴様…!
お…俺は試験官だぞ!」
『…試験官…?
はっ、この期に及んでまだ私のことが分からないの?』
先生の言葉に笑いながらそう言う目の前の人
対抗しようと思ったのか
一瞬だけ、杖を振りかざそうとした先生だったが、次の瞬間目を見開いて固まってしまった
カランと先生の手から杖が滑り落ちる
かと思いきや、ペタンと座り込んでしまった
「は…ぇ…ぁ…お前…まさか…」
『…どうも
中等部の頃はお世話になりました』
「A・フローレス…」
先生が彼女の名を呟いた瞬間、急にザワザワと辺りが騒がしくなった
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デンプン。(プロフ) - 睡眠不足さん» 睡眠不足様 コメントありがとうございます! 更新頑張りますね! (3月23日 17時) (レス) id: 3b740f393c (このIDを非表示/違反報告)
睡眠不足 - 続き待ってます! (3月23日 15時) (レス) @page10 id: 6f6c8bad7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:デンプン。 | 作成日時:2024年3月18日 15時